爽やかな柑橘の香りと酸味が魅力の「かぼす」を使って、絶品「かぼす酒」を作ってみませんか? かぼすと氷砂糖、はちみつ、そして「いいちこ」があれば一週間で完成します。ロックやお湯割りのほか、ドレッシングや料理酒としても楽しめます。

清々しい甘みがうれしい、手作り「かぼす酒」はいかが?

フレッシュな香りが特長の「かぼす」。農林水産省の統計によると、現在、日本国内で生産されているかぼすの98%は大分県産です。ハウスものは6月頃から収穫の時期を迎え、お盆のあたりからは香り豊かな露地ものが市場に出回ります。

旬のかぼすを氷砂糖とはちみつと一緒にいいちこ25度に漬け込めば、柑橘のみずみずしさがギュッと詰まった「かぼす酒」が1週間で完成します。

「いいちこ25度」のほんのりとした花の香りとかぼすの酸味は相性バツグン。合わさることで、すっきりと上品な味わいに。さっぱりとした口当たりで、食中酒にもぴったりです。

※自家製漬け込み酒をつくる場合、酒税法の規定で、アルコール20度以上の酒類で漬けなければならず、ぶどうや穀類等と一緒に漬けることは禁止されています。自家製漬け込み酒は、他者への提供や販売、譲渡はできません。

かぼす酒の材料

・保存瓶(1.0L以上のサイズがおすすめ)
・いいちこ25度…450ml
・かぼす…皮付きの状態で400g(4~8個位)
・氷砂糖…150g(甘めが好きな方は200gまでOK)
・はちみつ…大さじ3

【かぼす選びのポイント】
お盆から9月頃にかけて収穫される露地ものがおすすめです。皮が緑色でツヤがあり、硬めのものを選ぶとよいでしょう。

※収穫時期が終わりに近づく10月中旬以降のかぼすは熟しており、皮が緑色から黄色になります。緑色のかぼすは香りと酸味が強く、黄色のかぼすは果汁が多いという特徴があります。

かぼす、いいちこ25度、氷砂糖、はちみつ、保存瓶

かぼす酒の作り方①|保存瓶を消毒する

漬け込む容器を消毒します。消毒用アルコールを浸み込ませたキッチンペーパーで、容器の内部をまんべんなく拭きます。菜箸やトングを使うと便利です。

保存瓶を消毒しているところ

かぼす酒の作り方②|かぼすをカットする

かぼす(皮つきで400g)の皮をむき、実のわたをできるだけそぎ落とします。わたをそぎ落したら、横に1cm間隔で切ります。

かぼすを1㎝幅に切っているところ

かぼす酒の作り方③|漬け込む

アルコールで消毒をした保存容器に、かぼすと氷砂糖(150~200g)、はちみつ(大さじ3)を入れ、「いいちこ25度」(450ml)を注ぎます。

いいちこ25度を注いでいるところ

容器全体を軽くゆすり、「いいちこ25度」に材料をなじませます(1日3回ぐらい行うと早く飲み頃になります)。

かぼす酒の作り方④|1週間後から飲み頃に

漬け込んで1週間後から、おいしく召し上がっていただけます。

1週間後のかぼす酒
1週間後のかぼす酒

かぼす酒の作り方⑤|2週間後、実と種を取り出してこす

実と種を漬けたままにすると徐々に苦みが出てくるため、漬け込んでから2週間後にすべて取り出し、さらに茶こしなどでこして固形物を取り除きます。このときに使う茶こしもアルコール消毒を行ってから使用してください。

実と種を取り出したかぼす酒

直射日光が当たる場所や高温になりやすい場所を避け、常温で保存してください。

かぼす酒のおすすめの飲み方

ロック
かぼすの清々しい香りと程よい苦みが楽しめるロック。すっきりとした味わいの中に、はちみつの濃厚な甘みも感じられます。

かぼす酒のロック

炭酸水割り
かぼす酒の爽やかな香りと、炭酸のシュワシュワとした爽快感がベストマッチ。はちみつが入っていることでまろやかさも感じられ、ほんのりと甘い後味が残ります。
おすすめの割合 かぼす酒1:炭酸水2

かぼす酒の炭酸水割り

お湯割り
ふんわりと立ち上るかぼす酒の香りに、ほっと癒される一杯。かぼすの心地よい苦みと、はちみつの柔らかな甘みのコンビネーションは絶妙。リラックスタイムにおすすめです。
おすすめの割合 かぼす酒1:お湯2

かぼす酒のお湯割り

無糖紅茶割り
無糖紅茶とかぼす酒の香りは相性バツグン。フレーバーティーのようなフルーティーな味わいが楽しめます。氷をたっぷり入れれば、目にも涼しげなドリンクに。
おすすめの割合 かぼす酒1:無糖紅茶2

かぼす酒の無糖紅茶割り

ジャスミン茶割り
香り高いジャスミン茶にかぼす酒のフレッシュな風味がプラスされることで、さらに華やかな印象に。香りをゆったりと楽しむことで、気分も和らぎます。
おすすめの割合 かぼす酒1:ジャスミン茶2

かぼす酒のジャスミン茶割り

スポーツドリンク割り
清涼感あふれる組み合わせ。スポーツドリンクに含まれている塩分がかぼす酒の甘みとコクを引き立てるため、飲みごたえもばっちりです。
おすすめの割合 かぼす酒1:スポーツドリンク2

かぼす酒のスポーツドリンク割り

かぼす酒があれば、自家製ドレッシングも作れます!

かぼす酒をお酢やオリーブオイルなどと一緒にさっと混ぜ合わせれば、さっぱりとフルーティーなドレッシングが完成します。ナチュラルで上品な味わいのドレッシングをサラダやカルパッチョにかければ、おいしさがワンランクアップ。ぜひお試しください!

かぼす酒ドレッシング
材料
・かぼす酒…小さじ2
・酢…大さじ1
・オリーブオイル…小さじ1
・塩…1つまみ
・はちみつ…少々
・ブラックペッパー…少々

作り方
すべての材料を混ぜ合わせれば完成です。

※酢が抜けてしまうので、作り置きせずに都度作ることをおすすめします。

かぼす酒ドレッシングをサラダにかけているところ
サラダにかけるときは、野菜がしんなりするくらいたっぷりかけるのがおすすめです

すっきりとした甘さが心地よいかぼすの漬け込み酒。かぼすならではの香りと酸味を、さまざまな飲み方でご堪能下さい。

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※記事の情報は2022年8月26日時点のものです。

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レシピ監修/福光佳奈子さん

福光佳奈子さん

薬用酒レシピ開発者・野菜ソムリエプロ。札幌市生まれ。会社員時代に梅酒が大好きになったことがきっかけで、梅酒作りをはじめる。趣味として、果実酒や野菜酒、ハーブ酒などレシピ数を増やしていく。スパイスやエディブルフラワーなど、とり入れる食材の幅は広がり続け、これまでに1000種類以上のレシピを開発。著書「体にうれしい果実酒・野菜酒・薬用酒200」(秀和システム)は台湾やシンガポールなど世界5か国で翻訳版も出版している。