体も心もポカポカになるホットゆず酒はいかが? ゆずと氷砂糖、そして「いいちこ25度」を加えて1週間で絶品ゆず酒が完成します。おいしく作るコツと飲み方をご紹介します!

旬のおいしさを閉じ込める「ゆず酒」

黄色く色づいたゆずの旬は11月~1月。味も香りもフレッシュなこの時期のゆずの美味しさをぎゅっと閉じ込めた漬け込み酒はいかがでしょう? 爽やかでどこかほっとする香りのゆず酒は、和食はもちろん、いろんなメニューの食中酒としても活躍してくれます。

今回使用するのは、ゆず2個と氷砂糖、そして本格麦焼酎「いいちこ25度」のみ。シンプルな作り方でチャレンジしやすいレシピです。

漬け込みに使用する「いいちこ25度」は、フルーツや花の香りが特徴。温かみのある南国系の果物を連想させる風味を合わせ持ち、ゆずとの相性も抜群です。お湯割りにすると、本格焼酎ならではのコクのある味わいが際立ち、一層おいしくいただけます。

※自家製漬け込み酒をつくる場合、酒税法の規定で、アルコール20度以上の酒類で漬けなければならず、ぶどうや穀類等と一緒に漬けることは禁止されています。自家製漬け込み酒は、他者への提供や販売、譲渡はできません。

ゆず酒の材料

・いいちこ25度…450ml
・ゆず…2個(250g程度)
・氷砂糖…70g(甘めが好きな方は100gまでOK)
・保存瓶(0.8L以上のサイズがおすすめ)

【材料選びのポイント】
ゆずは新鮮なものを選んでください。皮に張りがあり、重量感があってよい香りがするものがおすすめです。皮がブヨブヨして柔らかいものは水分が少なく香りも落ちている可能性があるので、このレシピには向きません。

ゆず酒の作り方①|下準備

まずは漬け込む容器を消毒します。消毒用アルコールを浸み込ませたキッチンペーパーで、容器の内部をまんべんなく拭きます。菜箸などを使うと便利です。

ゆず酒の作り方②|ゆずをカットする

1.ぬるま湯を張ったボウルで、ゆずをこすり洗いし、水気をよく拭き取ります。
2.ゆずのヘタを取り、皮をむきます。

3.皮と実に付いているわた(白い部分)をできるだけそぎ落とします。(わたは捨てます)

4.ゆずの実を横半分に切ります。実が大きい場合は、1.5cm幅程度の輪切りにしてください。

ゆず酒の作り方③|漬け込む

アルコールで消毒した保存瓶に、ゆずの実と種、ゆずの皮(1個分)、氷砂糖、「いいちこ25度」を入れます。1日3回くらい容器を軽くゆすり、材料をなじませると早く飲み頃になります。

ゆず酒の作り方④|1週間後にゆずの皮を取り出す

漬け込んでから1週間後にゆずの皮のみ取り出します。皮を入れたままにすると苦味が出てしまうので、途中で引き上げるのがおいしさのポイントです。ゆず酒はこの頃から飲み頃になり、1カ月ほど経つとまろやかな味わいを楽しめます。

ゆず酒の作り方⑤|さらに3週間後にゆずの実と種を取り出す

漬け込んでから1か月後、残りのゆずをすべて取り出します。さらに茶こしなどでこして固形物を取り除きます。このときに使う茶こしもアルコール消毒を行ってから使用してください。

ゆず酒のおすすめの飲み方

お湯割り
寒い日はぜひお湯割りで。体も心もじんわりほぐれます。ゆず酒とお湯は1:1で割るのがおすすめ。

ロック
お酒好きならロックで。柑橘らしいほのかな苦味がアクセントになって、飲み飽きしないおいしさです。

炭酸割り
ゆず酒と炭酸水は1:1で割るのがおすすめ。すっきりした飲み口で食事とも合わせやすいので、レモンサワー好きもぜひお試しを。

余ったゆずの皮は冷凍保存がおすすめ

今回ご紹介したレシピは、ゆず1個分の皮が余りますが、捨ててしまうのはモッタイナイ! 小分けにして冷凍保存をしておくことで、ゆずの香りをいつでもおつまみやお酒にプラスすることができます。

1.ゆずの皮のわたをできるだけそぎ落とします。
2.1回分のサイズに切ったゆずの皮を、1片ずつラップでぴったり包みます。

千切りなどにすると香りが飛びやすくなるので、1回分のサイズで保存するのがおすすめです

3.フリーザーバッグに重ならないように平らに並べ、できるだけ空気を抜いて口を閉め冷凍庫へ。

保存期間は1年ほど。冷凍庫から取り出してすぐに好きな形にカットして使えます

どこか懐かしい、ほっとする味わいのゆず酒。リラックスタイムにも食事のお供にもおすすめです。この冬、ぜひ仕込んでみてください。

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※記事の情報は2022年1月21日時点のものです。


レシピ監修/福光佳奈子さん

福光佳奈子さん

薬用酒レシピ開発者・野菜ソムリエプロ。札幌市生まれ。会社員時代に梅酒が大好きになったことがきっかけで、梅酒作りをはじめる。趣味として、果実酒や野菜酒、ハーブ酒などレシピ数を増やしていく。スパイスやエディブルフラワーなど、とり入れる食材の幅は広がり続け、15年間で300種類以上のレシピを開発。著書「体にうれしい果実酒・野菜酒・薬用酒200」(秀和システム)は台湾やシンガポールなど世界5か国で翻訳版も出版している。