初夏と言えば赤紫蘇のシーズン。色鮮やかで美しい赤紫蘇を使って、さっぱりして甘酸っぱい赤紫蘇酒をつくりませんか? 飲めば爽やかな気分にしてくれる赤紫蘇酒は、蒸し暑くなる季節には特におすすめです。

ほどよい酸味と香りに癒される、天然ルビー色の「赤紫蘇酒」はいかが?

夏の訪れを感じさせてくれる「赤紫蘇」。市場には6~7月中旬の短い間だけ流通し、主に梅干しの色付け用として活用されていますが、漬け込み酒にしても絶品です。

漬け込みに使用するのは本格麦焼酎「いいちこ25度」。いいちこの持つほんのりフルーティーな香りと赤紫蘇の爽やかでやさしい香りは相性抜群で、混ざり合うことで深みのある「赤紫蘇酒」が完成します。

赤紫蘇は、漬け込む前に3日間ほど天日干しするのがポイント。そうすることで水分が蒸発し、赤紫蘇の風味が凝縮してよりおいしく仕上がります。干す際は葉を1枚ずつ丁寧に広げる必要はなく、野菜干し用のネットなどにおおまかに広げるだけでOK。葉同士が重なり合っていてもしっかりと乾くので、作業はとても手軽です。

風味豊かな赤紫蘇酒は、ストレートやロック、水割りやお湯割りなど、シンプルな飲み方で楽しむのがおすすめ。爽やかで飽きの来ない味わいを、ぜひお試しください。

※自家製漬け込み酒をつくる場合、酒税法の規定で、アルコール20度以上の酒類で漬けなければならず、ぶどうや穀類等と一緒に漬けることは禁止されています。自家製漬け込み酒は、他者への提供や販売、譲渡はできません。

赤紫蘇酒の材料

・いいちこ25度…900ml
・赤紫蘇…葉のみで70g
・レモン…1個
・氷砂糖…150g

赤紫蘇酒の材料。保存瓶、いいちこ25度、赤紫蘇、レモン、氷砂糖

赤紫蘇酒の作り方①|保存瓶を消毒する

漬け込む容器を消毒します。消毒用アルコールを浸み込ませたキッチンペーパーで、容器の内部をまんべんなく拭きます。菜箸やトングを使うと便利です。

保存瓶をアルコール消毒する

赤紫蘇酒の作り方②|赤紫蘇の茎と葉を分ける

赤紫蘇は手でちぎり、葉の部分(70g)のみ残します。

赤紫蘇を手でちぎる

赤紫蘇酒の作り方③|赤紫蘇を洗い、水気を拭き取る

大きめのボウルに水を張り、赤紫蘇を洗ったら、キッチンペーパーでざっと水気を拭き取ります。

洗った赤紫蘇の水気をキッチンペーパーで軽く拭く
あとで天日干しするので、水気はしっかり拭き切らなくてOKです

赤紫蘇酒の作り方④|赤紫蘇を干す

野菜干し用ネットやざるなどに赤紫蘇をおおまかに広げ、風通しのよい場所で3日間天日干しします。外で干す場合は雨に当たらないよう注意し、夜間は室内に入れましょう。

赤紫蘇を野菜干し用ネットで天日干しする
天日干しして3日後の乾燥した赤紫蘇
3日後、乾燥した赤紫蘇

赤紫蘇酒の作り方⑤|漬け込む

レモン(1個)の皮をむき、1cm幅の輪切りにします。消毒した保存瓶に、③の赤紫蘇とレモン、氷砂糖(150g)を入れ、いいちこ25度(900ml)を注ぎます。

容器全体を軽くゆすり、「いいちこ25度」に材料をなじませます(1日3回ぐらい行うと早く飲み頃になります)。

乾燥させた赤紫蘇、レモン、氷砂糖が入った保存瓶にいいちこ25度を注ぐ

赤紫蘇酒の作り方⑥|2週間後にレモンを引き上げ、1ヵ月で完成!

漬け込んでから2週間後にレモンを引き上げます。

その後さらに置き、漬けた日から1ヵ月経ったら飲み頃です。直射日光が当たる場所や高温になりやすい場所を避け、常温で保存してください。

漬けてから1ヵ月後の赤紫蘇酒
漬けてから1ヵ月後の赤紫蘇酒

赤紫蘇酒のおすすめの飲み方

爽やかな味わいが魅力の赤紫蘇酒。ここでは、赤紫蘇酒のおすすめの飲み方をご紹介します。

ストレート
赤紫蘇酒の甘酸っぱさとうまみが口に広がるストレート。レモンの風味が効いた、すっきりとした後味です。

赤紫蘇酒のストレート

ロック
赤紫蘇酒の爽やかさはそのままに、まろやかな口当たりが楽しめるロック。みずみずしいルビー色に心も癒されます。

赤紫蘇酒のロック

水割り
すっきりと飲みたいときにおすすめなのが、甘さ控えめの水割り。レモンの輪切りを浮かべると爽快感がアップします。
おすすめの割合 赤紫蘇酒1:水1

赤紫蘇酒の水割り

炭酸割り
赤紫蘇酒のさっぱり感が際立つ炭酸割りは、食事のお供にもぴったり。赤紫蘇ならではの風味が、料理のおいしさを引き立ててくれます。
おすすめの割合 赤紫蘇酒1:炭酸飲料1

赤紫蘇酒の炭酸割り

お湯割り
甘酸っぱく、どこか懐かしい香りがふんわりと立ちのぼるお湯割り。リラックスタイムにおすすめです。
おすすめの割合 赤紫蘇酒1:お湯1

赤紫蘇酒のお湯割り

爽やかな香りと味わいで、気分が晴れやかになる赤紫蘇酒。赤紫蘇の葉を摘んだり、天日干しをしたりと、作る過程をゆったり楽しめるのも魅力です。ぜひお試しください。

※記事の情報は2023年6月23日時点のものです。

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レシピ監修/福光佳奈子さん

福光佳奈子さん

薬用酒レシピ開発者・野菜ソムリエプロ。札幌市生まれ。会社員時代に梅酒が大好きになったことがきっかけで、梅酒作りをはじめる。趣味として、果実酒や野菜酒、ハーブ酒などレシピ数を増やしていく。スパイスやエディブルフラワーなど、とり入れる食材の幅は広がり続け、これまでに1000種類以上のレシピを開発。著書「体にうれしい果実酒・野菜酒・薬用酒200」(秀和システム)は台湾やシンガポールなど世界5か国で翻訳版も出版している。