上品な芳香と、なめらかな舌触りが特長の西洋梨「ラ・フランス」。香り高いラ・フランスは漬け込み酒にしてもおいしく、氷砂糖と一緒に「いいちこ」に漬け込めば、たった1週間で芳しい「ラ・フランス酒」が完成します。ラ・フランスの漬け込み酒ならではの甘い香りとまろやかな味わいを、ぜひお試しください。
フルーティーで香り豊かな手づくり「ラ・フランス酒」はいかが?
上品な甘みとやわらかな香りが楽しめる「ラ・フランス」。西洋梨にはさまざまな品種がありますが、農林水産省の統計によるとラ・フランスは日本国内で最も多く流通している品種であり、店頭には10月中旬頃より並び始めます。
糖度の高いラ・フランスは、果実酒としてのおいしさもピカイチ。氷砂糖と一緒に、フルーツや花のような香りを持つ「いいちこ25度」に漬け込めば、まろやかでやさしい甘みのラ・フランス酒が1週間で完成します。
また、ラ・フランス酒はスパイスとの相性もバツグン。まずはストレートやお湯割りなどのシンプルな飲み方でラ・フランスの風味を存分に味わったら、クローブやシナモンパウダーをひとつまみ。すると、ラ・フランス酒の芳醇な香りとスパイスの心地よい刺激がマッチして深みのある大人の味わいが生まれ、一杯で二つの味を楽しむことができます。
※自家製漬け込み酒をつくる場合、酒税法の規定で、アルコール20度以上の酒類で漬けなければならず、ぶどうや穀類等と一緒に漬けることは禁止されています。自家製漬け込み酒は、他者への提供や販売、譲渡はできません。
ラ・フランス酒の材料
・保存瓶(1.0L以上のサイズがおすすめ)
・いいちこ25度…450ml
・ラ・フランス…300g
・氷砂糖…50g(甘めが好きな方は70gまでOK)
【ラ・フランスの選び方】
漬け込み酒づくりには、完熟前のラ・フランスを使うのがおすすめです。
ラ・フランスは完熟すると、軸がしおれたり、軸やそのまわりの果皮にシワが寄ったり、お尻の部分が茶褐色に変色したりします。
漬け込み酒づくりに使うラ・フランスには、上記の特徴が無いものを選びましょう。

ラ・フランス酒の作り方①|保存瓶を消毒する
漬け込む容器を消毒します。消毒用アルコールを浸み込ませたキッチンペーパーで、容器の内部をまんべんなく拭きます。菜箸やトングを使うと便利です。

ラ・フランス酒の作り方②|ラ・フランスを洗う
ぬるま湯を張ったボウルにラ・フランス(300g)を入れ、こすり洗いをして水気を拭き取ります。

ラ・フランス酒の作り方③|ラ・フランスをカットする
1.ラ・フランスを縦4等分に切ります。ホコリが付着している頭と尻のくぼみ部分を切り落とし、切り落とした部分は捨てます。

2.軸と種の部分をV字に切り落とします。この部分は一緒に漬け込むので取っておきましょう。

3.最後に、横に5㎜厚さに切ります。

ラ・フランス酒の作り方④|漬け込む
アルコールで消毒をした保存容器に、ラ・フランスと氷砂糖(50g)、を入れ、「いいちこ25度」(450ml)を注ぎます。

容器全体を軽くゆすり、「いいちこ25度」に材料をなじませます(1日3回ぐらい行うと早く飲み頃になります)。
ラ・フランス酒の作り方⑤|完成
漬け込んで1週間後から飲み頃です。直射日光が当たる場所や高温になりやすい場所を避け、常温で保存してください。

ラ・フランス酒のおすすめの飲み方
ストレート
ラ・フランスと「いいちこ25度」のやさしく甘い香りが溶け合い、ふんわりと広がります。クローブを2~3粒入れると印象がピリッと引き締まり、スパイシーで大人な味わいに。

ロック
ラ・フランス酒の香りが引き立ち、みずみずしい味わいに。後味には「いいちこ25度」のしっかりとした飲みごたえも感じられます。

お湯割り
コンポートのような口当たりのよさが感じられるお湯割り。シナモンとの相性はバツグンです。パウダー状のものを適量振りかけると、上品で温かみのある味わいに。
おすすめの割合 ラ・フランス酒3:お湯2

炭酸水割り
シュワシュワと舌の上で弾ける炭酸の泡が、ラ・フランス特有の食感を彷彿とさせます。微炭酸のものを選ぶと、香りと甘みのバランスがよくなるのでおすすめです。
おすすめの割合 ラ・フランス酒1:炭酸水1

無糖紅茶割り
無糖紅茶の軽やかな渋みとラ・フランス酒の上品な香りが調和して、フルーティーで爽やかな味わいに。ラ・フランス酒はやや多めに入れるのが、香りを立たせるポイントです。
おすすめの割合 ラ・フランス酒3:無糖紅茶2

気品のある香りと柔らかな甘みが楽しめるラ・フランス酒。デザート感覚で食後に楽しむのもおすすめです。ぜひお試しください。
※記事の情報は2022年11月22日時点のものです。
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レシピ監修/福光佳奈子さん

薬用酒レシピ開発者・野菜ソムリエプロ。札幌市生まれ。会社員時代に梅酒が大好きになったことがきっかけで、梅酒作りをはじめる。趣味として、果実酒や野菜酒、ハーブ酒などレシピ数を増やしていく。スパイスやエディブルフラワーなど、とり入れる食材の幅は広がり続け、これまでに1000種類以上のレシピを開発。著書「体にうれしい果実酒・野菜酒・薬用酒200」(秀和システム)は台湾やシンガポールなど世界5か国で翻訳版も出版している。