スペアミントを、レモンやはちみつなどと一緒に「いいちこ」に漬け込み、自家製のハーブコーディアル酒を作ってみませんか? 爽やかな香りがふんわりと立ちのぼるお湯割りは、気分を落ち着かせたいときやリフレッシュしたいときにおすすめです。
ほのかなミントの香りとやわらかな甘みが楽しめる、手づくりハーブコーディアル酒はいかが?
「ハーブコーディアル」とは、食用のハーブやフルーツを甘く煮詰めた飲み物のこと。イギリスやオーストラリアでは古くから親しまれており、現在でもジュースやリフレッシュドリンクとして、リラックスしたいときや元気を出したいときなどに愛飲されています。
今回は、穏やかな清涼感を持つスペアミントを、レモンやはちみつ、グラニュー糖と一緒に「いいちこ25度」に漬け込んで、爽やかな香りとやさしい甘みが楽しめるハーブコーディアル風の漬け込み酒に。
フルーツや花の香りを持つ「いいちこ25度」は、スペアミントのみずみずしい香りともなじみがよく、すっきり感とまろやかさがバランスよく楽しめる漬け込み酒が完成します。
※自家製漬け込み酒をつくる場合、酒税法の規定で、アルコール20度以上の酒類で漬けなければならず、ぶどうや穀類等と一緒に漬けることは禁止されています。自家製漬け込み酒は、他者への提供や販売、譲渡はできません。
スペアミントはどんなハーブ?
「ハーブコーディアル」自体はさまざまなハーブでつくることができますが、このレシピでは、スーパーなどでも入手しやすい「スペアミント」を使います。
スペアミントはペパーミントなどと並び、40種にも及ぶミントの中でも代表的な品種。スースーと刺激の強いペパーミントに比べて、スペアミントの清涼感は穏やかなのが特徴です。クセが少なくほんのりとした甘みも感じられるため、ハーブティーや料理などにもよく活用される使い勝手のよいハーブです。
スペアミントには、リラックス効果やリフレッシュ効果のほか、抗菌作用や消化促進作用、皮膚炎を鎮静する効果などがあると言われています。
ハーブコーディアル酒の材料
・保存瓶(1.0L以上のサイズがおすすめ)
・いいちこ25度…450ml
・スペアミント…葉のみで15g
・レモン…皮なしの輪切り1~2枚
・グラニュー糖…大さじ2(甘めが好きな方は大さじ3までOK)
・はちみつ…大さじ2
ハーブコーディアル酒の作り方①|下準備
漬け込む容器を消毒します。消毒用アルコールを浸み込ませたキッチンペーパーで、容器の内部をまんべんなく拭きます。菜箸やトングを使うと便利です。
ハーブコーディアル酒の作り方②|ミントを洗う
1.大きめのボウルに水を張り、ミントをやさしく押し洗いします。
2.洗ったら、キッチンペーパーで軽く水気をふき取り、ざるや平皿などに並べて自然乾燥させます。
ハーブコーディアル酒の作り方③|レモンをカットし、ミントの茎を切り落とす
レモンの皮をむき、横1㎝厚さに切ります。スペアミントが乾いたら、茎をキッチンばさみで切り落とし、葉のみを残します。
ハーブコーディアル酒の作り方④|漬け込む
アルコールで消毒をした保存容器に、③のミントとレモン、グラニュー糖(大さじ2)、はちみつ(大さじ2)を入れ、「いいちこ25度」(450ml)を注ぎます。
容器全体を軽くゆすり、「いいちこ25度」に材料をなじませます(1日3回ぐらい行うと早く飲み頃になります)。
ハーブコーディアル酒の作り方⑤|5日後にミントとレモンを取り出す
漬け込んでから5日後にスペアミントとレモンを取り出します。その際、中身をすべてざるにあげて濾します。
濾した液体のみを保存瓶に戻したら完成、飲み頃です。直射日光が当たる場所や高温になりやすい場所を避け、常温で保存してください。
ハーブコーディアル酒は「お湯割り」がおいしい!
さまざまな飲み方で楽しめるハーブコーディアル酒ですが、中でも「お湯割り」は絶品です。
お湯を注いだグラスにハーブコーディアル酒を注ぎ入れると、スペアミントとレモンが合わさった爽やかな香りとはちみつの甘み、そこに「いいちこ」のふくよかさが交わった豊かな芳香がふわりと立ちのぼります。一口飲むと、ミントの香りとやさしい甘さの後に、本格麦焼酎「いいちこ」ならではのうまみがじんわりとしみてきます。
スッとした香りと穏やかな味わいが心地よく、気持ちを落ち着かせたいときや、リフレッシュしたいときにぴったり。ぜひお試しください。
おすすめの割合 ハーブコーディアル酒1:お湯3
ハーブコーディアル酒の飲み方いろいろ
ハーブコーディアル酒はお湯割りのほかにも、さまざまな飲み物で割って楽しむことができます。ここではそのアイデアをいくつかご紹介します。
水割り
つるりとした舌ざわりと喉越しが気持ちいい水割り。ハーブコーディアル酒の清涼感が際立ちます。
おすすめの割合 ハーブコーディアル酒1:水2
ジャスミン茶割り
香り高いジャスミン茶の後味に、ハーブコーディアル酒の爽やかさがスッと抜けていくのが心地よい一杯。さっぱりと上品な味わいなので、食中酒にもおすすめ。
おすすめの割合 ハーブコーディアル酒1:ジャスミン茶2
無糖紅茶割り
ハーブレモンティーのようなすっきりとした口当たり。紅茶の渋みと、ハーブコーディアル酒のやさしい甘みのバランスが絶妙です。
おすすめの割合 ハーブコーディアル酒1:無糖紅茶2
アイスにかければ、大人のデザートにも!
ハーブコーディアル酒は、バニラアイスやチョコレートアイスにかけても絶品。なめらかなアイスクリームに、スペアミントの清涼感と「いいちこ」のまろやかさがプラスされ、ワンランク上のおいしさに。
スペアミントの爽やかな香りに包まれて、仕込んでいるときからリラックスできるハーブコーディアル酒。ほっと一息つきたいときや気分転換したいときなど、さまざまなシーンでお楽しみください。
※記事の情報は2023年3月17日時点のものです。
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レシピ監修/福光佳奈子さん
薬用酒レシピ開発者・野菜ソムリエプロ。札幌市生まれ。会社員時代に梅酒が大好きになったことがきっかけで、梅酒作りをはじめる。趣味として、果実酒や野菜酒、ハーブ酒などレシピ数を増やしていく。スパイスやエディブルフラワーなど、とり入れる食材の幅は広がり続け、これまでに1000種類以上のレシピを開発。著書「体にうれしい果実酒・野菜酒・薬用酒200」(秀和システム)は台湾やシンガポールなど世界5か国で翻訳版も出版している。