NetflixやAmazon Prime Video(アマプラ)で観られる「クリスマス映画」のなかから、映画ライター・ISOさんが5作品を厳選。ホリデーシーズンにぴったりの心温まる物語や、クスッと笑えるコメディ、アクションといった意外なジャンルの作品まで! 冬の夜を彩る映画を、どんな作品にも寄り添う「いいちこ」とともに楽しんでみませんか?
気分に合わせて選べる、5つのクリスマス・ストーリー
こんにちは、映画ライターのISOです。
まだ気が早いと思いつつ、街も徐々にイルミネーションで彩られ始めた今日この頃。クリスマス好きもあまり興味を持てない人も、どうせならおいしいお酒と一緒に映画でお祭り気分を盛り上げるのはいかがでしょうか。
クリスマス映画=ロマンスというイメージが根強くありますが(実際毎年大量に制作されている)、これからご紹介するのはもちろんそれだけではありません。寒さが本格化し始めるなか、楽しく温かみある作品たちは、きっとあなたの心に沁みるはず。それぞれの物語が輝くクリスマス映画とともに、祝祭ムードをご堪能あれ!
おすすめクリスマス映画①|「セキュリティ・チェック」
監督:ジャウム・コレット=セラ
出演:タロン・エガートン、ジェイソン・ベイトマン、ソフィア・カーソン、ダニエル・デッドワイラーほか
2024年/アメリカ/119分
命の選択を迫られる、最悪のクリスマス
【あらすじ】
クリスマス・イブで賑わうロサンゼルス国際空港。かつて警察官を目指していた運輸保安局員イーサン(タロン・エガートン)は、同じ空港で働く恋人ノラ(ソフィア・カーソン)の妊娠が発覚したことをきっかけに上司に昇進を掛け合います。自らの能力を証明するため、彼はX線による乗客の手荷物検査を担当することに。
順調に検査を進めていると、彼のもとに持ち主不明のイヤホンと「右耳に入れろ」というメールが届きます。同僚の悪戯かと思ったイーサンですが、イヤホンから聞こえてきたのは謎の男からの指令。それは、男が指定する「とある荷物」をそのまま通過させろというもの。従わなければノラを殺害すると脅されたイーサンは、男の目を盗んで外部にそれを伝えようとしますが、情報を伝えることのできた警官は犯人に殺されてしまいます。やがて男が化学兵器を飛行機に持ち込もうとしていると知ったイーサンは、未曾有の大惨事を食い止めようとたった一人で奮闘するのでした。
【おすすめポイント】
アクション映画の金字塔、かつクリスマス映画としても大人気の『ダイ・ハード』シリーズのレガシーを存分に感じることのできるクリスマス・スリラー。空の旅の安全を日夜守ってくれている運輸保安局員が主人公というのが新鮮で、空港内を自由に駆け回る姿はお仕事映画としても見応えあり。『キングスマン』のタロン・エガートンが庶民的な英雄を魅力たっぷりに演じます。機転を利かせた攻防で加熱していくサスペンスだけでも十分に面白いですが、そこにエネルギッシュなアクションが合体すると、さらにボルテージが上がります。手荷物運搬用のコンベア上で繰り広げられる戦闘は空港ならではでユニーク。昔ながらの楽しいハリウッド映画の良さを現代に復刻させた、万人におすすめの一作です。
ど真ん中のエンタメである本作と楽しみたいのは王道「いいちこ25度」。シュワッと爽快な炭酸割りにポップコーンを合わせればもう完璧!
【「いいちこ25度」とは?】

1979年の発売以来、長らく愛され続ける本格麦焼酎のベストセラー。山麓の澄みきった空気のなか、丁寧に選び抜かれた大麦と大麦麹、地下深くから汲みあげる清冽な水だけで醸されています。原料由来の香りやうまみをしっかり感じられつつ、軽快な飲み口が楽しめるのが特徴。フルーティで華やかな香りと、クセがなくすっきりした味わいで、どんなジャンルの料理とも相性よく楽しめます。
【炭酸割りの作り方】
① グラスに大きめの氷を入れ、「いいちこ25度」を注いだ後に、炭酸水を氷に当てないよう静かに注ぎます。割合は、焼酎1:炭酸水3が目安です。
② 軽く混ぜ、仕上げにティースプーン1杯の「いいちこ25度」を垂らしたら完成です。
おすすめクリスマス映画②|「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」
監督:アレクサンダー・ペイン
出演:ポール・ジアマッティ、ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ、ドミニク・セッサ ほか
2024年/アメリカ/133分
孤独が重なり、居場所が生まれる
【あらすじ】
1970年、ボストン近郊にある全寮制の名門バートン校。クリスマス休暇を目前に、誰もが家族と過ごすための帰省準備を進めるなか、校長は独り身である考古学の非常勤教師ポール(ポール・ジアマッティ)を家に帰れない生徒たちの子守役に任命します。融通の効かない性格から生徒や同僚から嫌われていたポールと学校に残ることになったのは、再婚した母親に見放されてしまったアンガス(ドミニク・セッサ)と、ベトナム戦争で息子を亡くしたばかりの料理長メアリー(ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ)だけ。
嫌々ながらも同じ時間を過ごすうちに、3人は互いの痛みを知り、少しずつ打ち解けていきます。そしてクリスマスの夜。みんなでディナーを囲んでいると、アンガスは「ボストンで休暇を楽しみたい」と言い出し、3人はボストンに行くことに。ポールとアンガスは社会科見学と称してクリスマスムードのボストンを楽しみますが、実はアンガスには別の目的があって…。
【おすすめポイント】
『サイドウェイ』のアレクサンダー・ペイン監督と名優ポール・ジアマッティが再びタッグを組み、多くの映画賞を席巻した心に沁み渡る傑作ホリデー・ムービー。先述の『セキュリティ・チェック』が80年代アクションのインスパイアなら、こちらは70年代ドラマ映画の完全再現。ざらついた映像の質感や音楽、滋味深いストーリーだけでなく、冒頭の映画会社ロゴやタイトルクレジットもその時代に合わせる徹底っぷり。“家族の不在”を抱える大人2人と若者が、理解し合える疑似家族関係を構築していく過程が可笑しくも琴線に触れます。名言のオンパレードですが、やり取りのなかで現代に通じる課題を浮き彫りにしつつ、時代を超えて大切にすべきことをごく自然に提示する構成が実に見事。とにかく“いい映画”が観たいという人にイチオシです。
「いいちこスペシャル」の芳醇な香りと奥行きある味わいは、深い余韻が残るこの映画にベストマッチ。香りが際立つロックを合わせれば、一層この映画の世界を堪能できることでしょう。
【「いいちこスペシャル」とは?】

「いいちこスペシャル」は、ふくらむ香り、まろやかな深みが特徴の長期貯蔵タイプの本格麦焼酎。特別に開発した酵母で醸した焼酎原酒を樽で熟成させてブレンドしているため、美しい琥珀色とバニラのような甘い香りが楽しめ、ウイスキー愛好家からも人気です。琥珀色の輝きが楽しめる、どこから見ても美しいボトルデザインも魅力の一つ。
【ロックの作り方】
① ロックグラスに氷を入れ、マドラーで混ぜてグラスを冷やします。
② 氷が溶けた水を捨てたら、グラスの半分くらいを目安に「いいちこスペシャル」を静かに注ぎます。
③ 焼酎と氷をしっかりなじませるように混ぜ合わせたら完成です。
★ロックのおいしさは氷が命。使用する氷は、硬くて溶けにくい市販のロックアイスがおすすめです。
| ▼あわせて読みたい ・「いいちこスペシャル」は“カスタードクリームの香り”。世界的ソムリエが香りや味わいを解説!〈いいちこテイスティングノート⑥〉 ・「いいちこスペシャル」のおすすめの飲み方は? 合うおつまみやボトルの秘密も公開! ・「いいちこスペシャル」誕生物語|秘められた大麦のポテンシャルを樽に詰めて ・【焼酎のロック】本当においしい作り方とは? 度数による味の違いも解説! |
おすすめクリスマス映画③|「あの年のクリスマス」
監督:サイモン・オットー
出演:ブライアン・コックス、フィオナ・ショウ、ジョディ・ウィッテカー ほか
2024年/イギリス/96分
忘れられないクリスマスが始まる
【あらすじ】
イングランドの海辺に位置する町ウェリントン・オン・シーの住民はみんなクリスマスが大好き。今年も楽しいクリスマスを過ごそうと、人々は心を躍らせながら準備を進めます。ですが、そんなお祝いムードのなかでも問題を抱えた家庭がいくつかありました。両親が離婚した転校生のダニーはまだ学校に馴染めず、お母さんは働き詰めで家に帰ってもいつも一人ぼっち。彼は心優しい女の子、サムに想いを寄せていました。そんなサムはサンタが来ることを心待ちにしながらも、双子のチャーリーが悪戯ばっかりしているせいで、「サンタが来ないのでは…」と気が気ではありません。一方、彼らのクラスメイトであるバーナデットは、結婚式に参加する彼女の両親とご近所さんの代わりに、幼い妹や近所の子どもたちの世話をすることに。半日だけの子守のつもりが、大吹雪の影響により子どもだけで夜を過ごさなくてはならなくなってしまいます。
そうして迎えたクリスマス。町にやってきたサンタは問題を抱えた彼らを元気付けようと、それぞれに思い思いのプレゼントを贈ります。サンタのプレゼントに喜ぶ子どもたちですが、そう簡単に問題は解決することなく…。
【おすすめポイント】
『ラブ・アクチュアリー』の監督として知られるリチャード・カーティスが脚本を手掛け、制作は気鋭のアニメ映画スタジオであるロックスミス・アニメーションが担当。昨年のアニー賞で作品賞など多数の部門にノミネートされたアニメーションです。軸となる3つの物語がそれぞれ愛らしいだけでなく、やがてそれが思わぬ形で交差し大騒動になっていくのが群像劇ならではの面白さ。本作のキーパーソンはサンタクロースですが、プレゼントでしか介入できない彼がどのように奇跡を巻き起こすのかに注目です。色鮮やかな3Dアニメーションで描かれるクリスマスらしい物語にきっと魅了されることでしょう。
子どもとも気軽に楽しめるポップなこの映画と合わせるなら、手軽においしく味わえる「いいちこ下町のハイボール REGULAR BLEND」が最適! 軽やかにクリスマスムードを盛り上げてくれること間違いなしです。
【「いいちこ下町のハイボール REGULAR BLEND」とは?】

本格麦焼酎「いいちこ」のおいしさを最大限に引き出すブレンドを追求し、炭酸の強さや、隠し味として加えたかぼすスピリッツの割合にもこだわって仕上げたハイボール。のど越しのよさはもちろん、すっきりとした飲みやすさとバランスのとれた香りが特長です。ジャンルを問わずさまざまな料理と相性がいいので、食事と一緒に楽しむのもおすすめ。
| ▼あわせて読みたい ・「いいちこ」らしく進化した新「いいちこ下町のハイボール」の魅力とは? |
おすすめクリスマス映画④|「ティファニーの贈り物」
監督:ダリル・ウェイン
出演:ゾーイ・ドゥイッチ、ケンドリック・サンプソン、レイ・ニコルソン、リア・ジェフリーズ ほか
2022年/アメリカ/87分
入れ替わりから始まるティファニーの魔法
【あらすじ】
イルミネーションが輝く冬のNY。恋人にプロポーズすることを決意した作家のイーサン(ケンドリック・サンプソン)は、娘のデイジー(リア・ジェフリーズ)とともにティファニーを訪れて婚約指輪を購入します。時を同じくしてタトゥーアーティストのゲイリー(レイ・ニコルソン)も恋人へのプレゼントにピアスを買いますが、店先の道路で車と衝突。それを目撃したイーサンが慌てて駆け寄り、救急車で運ばれていくゲイリーを見送ります。次の日、心配するデイジーの要望で病院に行ったところ、ゲイリーには会えなかったものの彼の恋人レイチェル(ゾーイ・ドゥイッチ)と遭遇。イーサンとレイチェルは瞬く間に心を通わせるのでした。
そしてクリスマスの日。イーサンが恋人にプレゼントを贈ったところ…なぜか梱包のなかには指輪ではなくピアスが。実は事故のときにゲイリーのプレゼントと入れ替わってしまったのです。イーサンは慌てて指輪を取り戻そうとしますが、その指輪でゲイリーがレイチェルにプロポーズを行ったと判明。レイチェルに本当のことを言うか葛藤するイーサンですが…。
【おすすめポイント】
クリスマスのロマンティック・コメディに必要なもの。煌びやかなロケーションに不器用ながら愛らしい男女、素敵な偶然においしそうな料理、そして笑っちゃうほどベタな展開。それらがみっちりと盛り込まれた軽快かつ甘美な一作。とりわけ主演のゾーイ・ドゥイッチとケンドリック・サンプソンのケミストリーは抜群で、先が読みやすい物語ながらつい応援したくなる魅力を放ちます。『キューティ・ブロンド』で主演を務め、「ラブコメの女王」と評されるリース・ウィザースプーンがプロデューサーとして参加していると聞けば、魅力たっぷりの人物描写にも納得です。さらに、実際にホリデーシーズンのNYで撮影された鮮やかな映像も、ロマンスに負けないくらい素敵!
定石通りのロマンチックさと87分で観られる軽さがウリの本作に合わせたいのは、同じく王道ながら優しい味わいの「いいちこ20度」。お湯割り片手にほっこりと2人の恋路を見守ってみませんか?
【「いいちこ20度」とは?】

黄色いキャップが目印。白い花のような香りと、まろやかな果実の風味が特長の本格麦焼酎です。焼酎のなかではアルコール度数が低めで、焼酎ビギナーはもちろん、優しく心地よく酔いたいときにもぴったり。お湯割りにすれば、やわらかな香りがふんわり立ちのぼり、伸びやかなうまみが楽しめます。
【お湯割りの作り方】
① 耐熱グラスにお湯、「いいちこ20度」の順番で注いだら完成です。
★お湯を先にグラスに入れることで、かき混ぜなくても自然に混ざり、まろやかな味わいに。焼酎の香りを感じたいときは「焼酎6:お湯4」、食事に合わせたいときは「焼酎5:お湯5」、焼酎ビギナーさんには「焼酎4:お湯6」がおすすめです。
おすすめクリスマス映画⑤|「今日もまたクリスマス・イブ」
監督:ホベルト・サントゥッチ
出演:レアンドロ・ハッサム、アリアーニ・ボテーリョ、ルイーズ・カルドーゾ、エリーザ・ピニェイロ ほか
2020年/ブラジル/101分
クリスマスの奇跡? それとも呪い?
【あらすじ】
誕生日がおざなりに扱われてきたという理由でクリスマスを嫌う12月25日生まれのジョルジ(レアンドロ・ハッサム)。ですが愛する妻と出会い、子どもにも恵まれてからはクリスマスを無視するわけにはいきません。
2010年12月24日、ジョルジは嫌々ながらも妻の親族を家に招いてディナーパーティーを開催。次々起こるトラブルに苛立ったジョルジは義祖父に怒りをぶつけます。義祖父は意識障害で会話ができないはずなのに、「クリスマスの意味が分かるだろう」と意味深に返答。そしてサンタの扮装を任されたジョルジは屋根から落ちて気絶してしまいます。目を覚ますと次の日の朝。家や子どもたちの様子はどこかいつもと違っていて、妻からはまたしてもクリスマスの準備をお願いされます。「昨日済ませたはずなのに?」と思っていると日付を見てビックリ。なんと2011年12月24日に時間が飛んでいたのです。その後も目を覚ますとなぜか毎回翌年のクリスマス・イブへと意識がワープ。ジョルジは日を跨ぐ度に変化していく妻や子どもたちとの関係を必死に繋ぎ止めようとしますが…。
【おすすめポイント】
南半球に位置するブラジルは日本と季節が真逆…ということで、本作は少し珍しい「夏のクリスマス映画」。サンタにイルミネーション、七面鳥などクリスマス要素は全盛りなのに常夏感があり、そのおかげか他の作品よりムードも陽気。
本作のポイントは「毎日がクリスマス・イブ」と言ってもループものではないということ。意識が一年飛ぶだけで、クリスマス以外の日は“もう一人の自分”が記憶にない日々を過ごしているのです。そのせいで人生が崩れていくのを食い止めようにも、彼にあるチャンスはクリスマス・イブの一日のみ。状況を少し改善してもまた来年に意識が飛んで…というかなりの無理ゲーっぷり。具体的なゴールも分からぬまま、その困難をいかにして乗り越えていくのかが見ものです。
大変な設定ながらも物語はユーモラスで優しく感動的。常夏クリスマス映画ということで、涼しげな「いいちこシルエット」の水割りが相性抜群!
【「いいちこシルエット」とは?】

「いいちこシルエット」は、「いいちこ」本来の味わいと自然なうまみを活かした、ワンランク上の「いいちこ」です。吟味を重ねた「いいちこ」の原酒に、全麹づくり原酒と樽貯蔵酒をほどよくブレンド。飲みやすく、奥の深い酒に仕上げています。水割りはもちろん、ロック、お湯割りのほか、爽やかな炭酸割りもおすすめ。
【水割りの作り方】
① 氷を入れたグラスに「いいちこシルエット」と水を1:1の割合で注ぎ、軽く混ぜたら完成です。
★焼酎を先に注ぐことで、混ざりやすくなります。
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ポスト『ダイ・ハード』な空港スリラーから、忘れ難い余韻を残すホリデー・ムービーの新たなマスターピース、常夏のループ・クリスマスまで、単に“クリスマス映画”と言っても千差万別。
人それぞれのホリデーシーズンの過ごし方があるように、自分好みの一本もきっと見つかるはず。これからの季節、時間が空いたけど寒くて出かけるのも億劫…なんてときのご参考にしていただけると幸いです。

ISO
1988年、奈良県生まれのフリーライター。劇場プログラムやさまざまな媒体で映画評、解説、インタビューを担当するほか、音楽作品のレビューや旅行関係のエッセイも執筆。
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※記事の情報は2025年11月21日時点のものです。
