焼酎の基礎知識から超マニアック問題、麦焼酎「いいちこ」にまつわるトリビアクイズまで、焼酎初心者も上級者も楽しめる全15問を出題。お好きな焼酎を飲みながら、ぜひチャレンジしてみてください!
本格焼酎クイズ!|基礎知識編
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- Q1.本格焼酎は、次のどちらに分類されるお酒?
A.醸造酒 B.蒸留酒 -
正解は・・・B.蒸留酒
焼酎やウイスキーは、原料を発酵させたものを加熱し蒸留した「蒸留酒」です。一方、日本酒やワインなどは原料を発酵させたものをそのまま搾ってつくられる「醸造酒」です。
醸造酒と蒸留酒の違い
▶「蒸留酒」と「醸造酒」の違いをさらに詳しく!
- Q2. 本格焼酎づくりに使われる蒸留機はどっち?
A.単式蒸留機
B.連続式蒸留機
-
正解は・・・A.単式蒸留機
麦焼酎「いいちこ」をはじめとする本格焼酎は、原料の持ち味を程よく生かす単式蒸留機で蒸留された焼酎です。一方の連続式蒸留機で蒸留された焼酎は「焼酎甲類」と呼ばれます。チューハイや果実酒に使われることが多いのが特徴です。
▶「蒸留」についてさらに詳しく!
- Q3.酵母とともに、本格焼酎づくりに欠かせない微生物とは?
A.乳酸菌 B.納豆菌 C.麹菌 -
正解は・・・C.麹菌
麹(こうじ)菌は、本格焼酎の原料となる穀類または芋類に含まれるでんぷんを糖分に変える働きをします。糖分は焼酎のもろみの中で酵母の働きによりアルコールへと変化していきます。
▶「麹菌」についてさらに詳しく!
- Q4. 本格焼酎のアルコール度数は何度以下と決められている?
A.25度 B.35度 C.45度 D.55度 -
正解は・・・C.45度
日本の酒税法では本格焼酎はアルコール度数45度以下、焼酎甲類は36度未満でつくるよう定められています。
▶「焼酎のアルコール度数」についてさらに詳しく!
- Q5. 本格焼酎100mlあたりの糖質はどれくらい?
A.0g B.5g C.15g D.30g -
正解は・・・A.0g
蒸留酒である本格焼酎には糖質、プリン体が含まれません*。また、水割りや炭酸割りなど、何かで割って飲むことの多い焼酎は、一杯当たりのカロリーも控えめです。適量を守れば体にも優しいお酒と言えます。
*食品表示基準による。100mlあたりプリン体0.5㎎未満を「プリン体0」と表示
▶「焼酎のカロリーや糖質」についてさらに詳しく!
本格焼酎クイズ!|マニアック編
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- Q6. 「本格焼酎の日」はいつ?
A.8月5日 B.10月1日 C.11月1日 -
正解は・・・C.11月1日
1987年に九州の本格焼酎生産者の団体が本格焼酎の啓蒙や理解を促進するため、11月1日を「本格焼酎の日」に制定。本格焼酎は8~9月頃仕込みが始まり、その年の新酒が飲めるようになるのが11月1日あたりということから、その日に決まりました。
- Q7. 次のうち、本格焼酎の原料として認められていないものはどれ?
A.にんじん B.わかめ C.またたび D.きゅうり -
正解は・・・D.きゅうり
「本格焼酎」と名乗ることができるのは、穀類または芋類、それらの麹のほか、国税庁長官の指定する物品を原料とするものに限ります。“国税庁長官の指定する物品”のなかには、にんじん、かぼちゃ、トマトなどの身近な野菜や、わかめ、またたび、のり、脱脂粉乳など変わり種の原料も含まれます。一方、きゅうりはこのなかに含まれません。
国税庁長官の指定する物品
あしたば、あずき、あまちゃづる、アロエ、ウーロン茶、梅の種、えのきたけ、おたねにんじん、かぼちゃ、牛乳、ぎんなん、くず粉、くまざさ、くり、グリーンピース、こならの実、ごま、こんぶ、サフラン、サボテン、しいたけ、しそ、大根、脱脂粉乳、たまねぎ、つのまた、つるつる、とちのきの実、トマト、なつめやしの実、にんじん、ねぎ、のり、ピーマン、ひしの実、ひまわりの種、ふきのとう、べにばな、ホエイパウダー、ほていあおい、またたび、抹茶、まてばしいの実、ゆりね、よもぎ、落花生、緑茶、れんこん、わかめ
- Q8. 焼酎をつくるのに欠かせない「蒸留」の技術が生まれたとされる古代文明は?
A. メソポタミア文明
B. インダス文明
C. 中国文明
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正解は・・・A.メソポタミア文明
蒸留技術が生まれたのは古代メソポタミア文明で、お酒ではなく香水を作る目的で蒸留機が発明されたといわれています。「蒸留酒」がいつどこで誕生したかは諸説ありますが、蒸留酒をつくる技術を確立したのは、中世の錬金術師によるという説が有力です。
- Q9. 日本の歴史に「焼酎」の文字が初めて登場するのは1559年のこと。鹿児島県伊佐市の郡山八幡神社に残るその文章とはどんなもの?
A. 大工の落書き B. 領主への賄賂 C. 武士の宴会 D. お祭りの寄贈 -
正解は・・・A.大工の落書き
郡山(こおりやま)八幡神社には「社殿補修のとき、施主がたいそうケチで一度も焼酎を飲ませてくれない。えらい迷惑なことだ」と書かれた古い木片が残っています。これは1559年に本殿改築に携わった大工が書いたと思われる落書きで、「焼酎」の文字としては日本最古のものと言われています。
- Q10. 焼酎の仕込み作業で、タンクに入ったもろみをかき混ぜる時に使う棒の先に板状の台がついた道具を何という?
A.鬼櫂 B.車櫂 C.蕪櫂 -
正解は・・・C.蕪櫂
焼酎の仕込み作業で使われるのは「蕪櫂(かぶらかい)」と呼ばれる櫂(かい)棒。長いものでは2mを越え、棒の先に蕪の形に似た台が取り付けられていたことからこう呼ばれるようになりました。蕪櫂は日本酒づくりにも使われます。
「いいちこ」の製造で使われている蕪櫂
本格焼酎クイズ!|いいちこ編
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- Q11. 麦焼酎「いいちこ」の原料として使われている麦の種類は?
A.小麦
B.二条大麦
C.六条大麦
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正解は・・・B.二条大麦
麦焼酎の主原料は大麦で、「いいちこ」には実が2列に並ぶ「二条大麦」が使われています。二条大麦は粒が大きいのが特徴で、ビールやウイスキーづくりにも使われます。
▶「麦焼酎の原料」についてさらに詳しく!
- Q12. 「いいちこ」を展開する三和酒類は、もともと何を作っていた会社?
A. ビール B. 日本酒 C. ウイスキー -
正解は・・・B.日本酒
三和酒類は、1958年に赤松本家酒造株式会社、熊埜御堂(くまのみどう)酒造場、和田酒造場という3つの造り酒屋が合併(翌年に西酒造場も参加)し、日本酒の共同瓶詰場としてスタート。統一銘柄として「和香牡丹」が誕生しました。ちなみに麦焼酎「いいちこ」が発売されたのは1979年です。
写真左下4名が創業者
- Q13. 「いいちこ」という商品名は何に由来している?
A. 女性の名前 B. 大分の方言 C. 中国の故事 -
正解は・・・B.大分の方言
「いいちこ」は大分の方言で「いいですよ」あるいは「よいですよ」という意味。この商品名は1979年の「いいちこ」発売に先立ち、地元・大分でネーミングを一般公募し、寄せられた約1200通のなかから採用されたものです。
「いいちこ」と書かれた応募ハガキ
- Q14 .「いいちこ」の愛称“下町のナポレオン”は、あるお酒の等級を表す言葉に由来しています。その「あるお酒」とは?
A. ウイスキー B. ワイン C. ラム D.ブランデー -
正解は・・・D.ブランデー
愛称の由来となった“ナポレオン”は、もともとブランデーの等級で、最上級クラスのものを指す言葉です。さらに「下町の」と付けることで、庶民的でありながら高級感も併せ持ったお酒、という意味が込められています。この“下町のナポレオン”という愛称も「いいちこ」の商品名と同様、一般公募から生まれたものです。
「下町のナポレオン」と書かれた応募ハガキ
▶「下町のナポレオン」の愛称についてさらに詳しく!
- Q15 .「いいちこ」の製造工程では、瓶詰・出荷前に複数のメンバーが集まり、焼酎の香りや味わいを厳しくチェックします。このメンバーは何と呼ばれる?
A. いいちこマイスター B. いいちこスペシャリスト C. 味覚パネリスト D.味覚オブザーバー -
正解は・・・C.味覚パネリスト
「いいちこ」は、分析装置による検査のほか「味覚パネリスト」という有資格メンバーによる官能検査を通過したあと瓶詰・出荷されます。味覚パネリストは、全社員を対象に年2回行われる審査会で一定以上の点数を取った人の中から認定されます。
味覚パネリストによる官能検査の様子
▶「味覚パネリスト」についてさらに詳しく!
焼酎好き、いいちこ好きのための全15問、あなたはいくつ正解できましたか? 今回のクイズを入口に、ぜひ焼酎の魅力や奥深さを探求してみてください!
※記事の情報は2021年11月1日時点のものです。
【参考文献】
金本亨吉・沢田貴幸/著『焼酎語辞典』誠文堂新光社
西太一郎(述)・本山友彦/著『グッド・スピリッツ―「いいちこ」と歩む』西日本新聞社