「いいちこ深薫(しんくん)」は、深い薫りと豊かなコクが楽しめる、料飲店向けの本格麦焼酎。その味わいやおいしさの秘密を、「いいちこ」づくりの大ベテランである三和酒類の丸尾剛さんに伺いました。

丸尾剛さん

この方にお聞きしました
丸尾剛(まるおつよし)さん
三和酒類株式会社 生産本部所属。1984年の入社以来、一貫して焼酎づくりに取り組む蔵人。41年の焼酎づくりのキャリアを生かし、社内の若いつくり手たちのスキルアップをサポートする「焼酎づくりの先生」。自宅では塩麹、醤油麹を自作するほどの麹愛の持ち主。また「“酒場メシ”ハンター」の異名を持ち、「いいちこ丸尾の“酒場メシ”いただきます!」の企画も担当している。

「いいちこ深薫」とは?

―数ある「いいちこ」シリーズのなかでも、料飲店向けとして位置づけられる「いいちこ深薫」。どのように生まれたお酒なのでしょうか?

ありがたいことに「いいちこ」は、発売以来、多くの料飲店さまに置いていただいています。

日頃からお世話になっている料飲店さまのために、料理のおいしさを引き立て、その価値をさらに高めることができるお酒をつくりたい。そんな想いから、「いいちこ深薫」の開発はスタートしました。

“食事に合う”というのは、もともと麦焼酎の大きな特長のひとつです。「いいちこ」シリーズ全体を通して料理との相性のよさには自信がありますが、「いいちこ深薫」ではその魅力をさらに追求し、味わいがありながら、香りにも個性のある商品をつくることを目指しました。

―つくりの特長について教えてください。

大きな特長として、「いいちこ深薫」には、常圧蒸留の原酒だけを使用しています。

本格焼酎の蒸留方法には、複雑で香味豊かな原酒をつくることができる「常圧蒸留」と、華やかでライトな香味の原酒をつくることができる「減圧蒸留」の2つがあり、「いいちこ」シリーズのほとんどは、常圧蒸留原酒と減圧蒸留原酒のブレンドでつくられています。

そのなかで、 “料理のおいしさを引き立てる”ことを最大の特長としたお酒を生み出すために試行錯誤していくうちに、「いいちこ酵母」を用いた常圧蒸留原酒のみを使うことが最良だという判断に至りました。開発当時としては画期的な判断だったと思います。 

三和酒類には数種類の酵母がありますが、なかでも常圧蒸留用のもろみを仕込む際に使われる「いいちこ酵母」には、味の伸びや複雑さを出す性質があります。その“複雑さ”に重きを置くことによって多様な料理との相性が広がり、どんな料理の個性にも寄り添う、「料理に合わせる酒」をつくることができました。

さらに、この「いいちこ酵母」の“味の伸び”を出す特性により、「時間が経ってもおいしさが続く」仕上がりになったのです。

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「いいちこ深薫」の味わいと香り

―「いいちこ深薫」の味わいや香りについて教えてください。

甘い香りとまろやかなコクが特長で、味わいに伸びがあり、余韻が長く続きます。カスタードクリームのような芳醇な香りと表現されることもあります。

単体で飲んでもおいしいお酒ですが、この味わいや香りが、合わせる料理によってさまざまな表情を見せてくれます。

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「いいちこ深薫」の魅力①|料理に合わせる酒

―「料理に合わせる酒」という特長について、詳しく教えていただけますか?

お酒が好きな方は、「今日は日本酒があるから刺身にしようか」「ワインがあるからチーズを」といったように“お酒に合わせて料理を選ぶ”ことが多いと思います。

一方で、「いいちこ深薫」は、“お酒の方から料理に寄り添っていく”という発想でつくられたお酒です。

その背景にあるのが、先述の「いいちこ酵母」によって生まれる“心地よい複雑さ”です。一般的なペアリングでは、お酒と料理の色や香り、味の傾向を近づけると相性がよいとされていますが、「いいちこ深薫」は、この複雑さによって、和・洋・中を問わず、さまざまな料理と調和しやすくなっています。

さらに、合わせる料理によって、まろやかにまとまったり、おいしさが強調されたりと、味わいが自然と変化するのも面白いところ。どんな料理にも寄り添いつつ、その個性に合わせて表情を変えていく。それが、「料理に“合わせる”(・・・・)酒」ということです。

「いいちこ深薫」の魅力②|時間が経ってもおいしさが続く

―「時間が経ってもおいしい」というのも大きな魅力ですよね。その点についても、詳しく教えていただけますか?

一般的な焼酎では、お湯割りの場合は温度が40~50℃、水割りではアルコール分が12〜15%のときにおいしいとされています。ですが、「いいちこ深薫」の場合は、お湯割りの温度が35℃、水割りのアルコール分が10%を切っても、おいしさが損なわれないんです。

「いいちこ」シリーズ全体でもこうした特長はあるのですが、なかでも「いいちこ深薫」はそれが顕著。これは私自身、個人的に何度も実験を繰り返すなかで実感したことです。

お店では、話が盛り上がってつくったお酒をつい長く置いてしまう、なんてことがありますよね。「いいちこ深薫」なら、少し時間の経ったお湯割り、水割りでも、おいしく飲んでいただけます。そういう意味でも、料飲店向けとしてぴったりなんです。

こうした特長が生まれた理由は、やはり先述の常圧蒸留原酒専用の「いいちこ酵母」と、それらをブレンドする技術にあります。通常、アルコールと水は、分子同士が弾き合う性質があるので混ざりにくく、割り水をするときにも一晩かけてじっくり攪拌してなじませます。ですが、「いいちこ深薫」には“味の伸び”がありますから、割ってすぐでも水やお湯と自然になじんだように感じられるんです。

そのため、会話を楽しみながらゆっくり飲んでも、調和したおいしさが続くというわけです。

「いいちこ深薫」のボトルキープ

丸尾さんおすすめの楽しみ方

―さまざまな料理に寄り添う「いいちこ深薫」ですが、丸尾さんが特においしいと感じた組み合わせについて教えてください。

まずは、茶碗蒸しとお湯割り(焼酎5:お湯5)の組み合わせです。茶碗蒸しのうまみと「いいちこ深薫」のうまみ、そして玉子の口当たりとお湯割りのなめらかな舌触りが、驚くほど調和しました。

次に、このiichikoスタイルで紹介しているカマンベールハニーナッツ」と水割り(焼酎6:水4)の組み合わせ。これはそれぞれの甘味と香りがまるで“きょうだい”のようにマッチして、とてもおいしかったです。お店で似たテイストのおつまみを見かけたら、合わせてみていただくことをおすすめします。

そして、あじフライとソーダ割り(焼酎5:ソーダ5)。あじフライはどちらかというと淡泊な味わいなので、甘い香りとまろやかなコクが特長の「いいちこ深薫」と合わせようとは、普通は考えないかもしれません。

ですが、あじフライに搾る柑橘を「いいちこ深薫」のソーダ割りにも搾ることで、柑橘が架け橋になってくれるのか、素晴らしいハーモニーが生まれました。これは発見でした。柑橘を搾っておいしい食べ物なら同じように合うと思うので、ぜひ試してみてください。

あじフライと「いいちこ深薫」のソーダ割り

最後に、おすすめの飲み方もひとつ。「いいちこ深薫」をロックで飲んだ後、同じグラスでソーダ割りをつくってみてください。残った氷に「いいちこ深薫」の味わいがなじんでいるからか、うまみがグッと増して、格別のおいしさが感じられますよ。

合わせる料理や飲み方によって、つくり手である私でも驚くような多彩な顔を見せてくれる「いいちこ深薫」。みなさんもぜひお店で、「いいちこ深薫」ならではのおいしい組み合わせや飲み方を発見してみてください。

「いいちこ深薫」商品情報

いいちこ深薫 720ml

品目

本格焼酎

アルコール度数

25度

原材料名

大麦麹(国内製造)、大麦

白麹

蒸留方法

常圧

「いいちこ深薫」は容量違いで3種類あります。

いいちこ深薫 720ml
いいちこ深薫 900ml
いいちこ深薫 1800ml
いいちこ深薫 720ml
いいちこ深薫 900ml
いいちこ深薫 1800ml

iichikoスタイルでは、丸尾さんが訪れた「いいちこ深薫」を楽しめるお店も紹介しています。

いいちこ丸尾の酒場メシいただきます

東京都・四ツ谷『太平山酒蔵 総本店』
東京都・築地『築地玉寿司 築地本店』
神奈川県・横浜『井筒屋』
兵庫県・神戸『Kitchen Witch』
沖縄県・那覇『大衆酒場こりす』

みなさんも、お店で見かけたらぜひ試してみてくださいね!

※記事の情報は2026年1月20日時点のものです。