氷と焼酎だけで作る焼酎のロック。シンプルな飲み方ゆえにちょっとしたコツが仕上がりを大きく左右します。そこで、焼酎のおいしさを最大限に引き出す作り方や、度数による味わいの違いなど焼酎選びのポイントもご紹介します。

焼酎のロック①|旨さ引き出す「作り方」とは?

氷と焼酎。シンプルにして究極の焼酎の楽しみ方とも言える「ロック」。その旨さの醍醐味は、なんといっても氷によって冷たく引き締められた焼酎のキリリとした味わい、そして鼻に抜ける焼酎独特の香りです。

その旨さを最大限に引き出すために、まずこだわりたいのが「作り方」です。

「作り方と言っても、グラスに氷を入れて焼酎を注ぐだけでしょ?」とか「好きに飲ませて」といった声も聞こえてきそうですが、まずは騙されたと思って、これからご紹介する方法で焼酎のロックを作ってみてください! いつもの焼酎の“秘められた旨さ”が発見できるはずです。

1)ロックグラスに氷を入れ、マドラーでステアしグラスを冷やす。

ロックグラスに氷を入れ、マドラーでステアしグラスを冷やす

ここがポイント!
「ロック」は氷が命。カルキ臭などの不純物が少なく透明度が高い、大きめの氷を用意しましょう。固くて溶けにくい市販のロックアイスがおすすめです。

2)氷が溶けた水を捨てる。

2)氷が溶けた水を捨てる。

3)グラス半分くらいを目安に焼酎を静かに注ぐ。

3)グラス半分くらいを目安に焼酎を静かに注ぐ

ここがポイント!
注ぐときは、焼酎が氷の表面を優しく濡らすように静かにゆっくりと。

4)焼酎と氷をしっかり馴染ませるようにステアする。

4)焼酎と氷をしっかり馴染ませるようにステアする

ここがポイント!
マドラーをグラスの縁に沿ってゆっくり7~8回転ステアし、焼酎と氷をしっかり馴染ませます。複雑な形のグラスはステアしにくいので、シンプルなロックグラスを選ぶのがおすすめ。

焼酎のロック②|「度数」による味の違いを楽しむ

いいちこ25度と20度

「本格焼酎の度数」と言っても、その数値は実にさまざま。以前こちらの記事でもご紹介した通り、一般に流通する焼酎は25度前後が主流ですが、中には低いもので15度、高いと40度を超えるものもあります。

25度以上の焼酎でロックを作ると、ガツンとした飲み応えが感じられ、それがたまらないという焼酎ファンの方も多いことでしょう。

一方、20度の焼酎でロックを作ると、口当たりが優しく、アルコールの強さを感じにくいので原料そのものの風味が楽しめます。ふだんあまり焼酎をロックで飲みなれていない方にもおすすめです。実は、九州のなかでも大分や宮崎では、20度の焼酎をロックやストレートで飲むことが多いのです。

ちなみに、“下町のナポレオン”の愛称で知られる「いいちこ」レギュラー商品にも25度と20度の2種類がありますが、「いいちこ20度」はただ「いいちこ25度」に加水してアルコール度数を下げた商品というわけではありません。20度ならではの旨さをさらに引き立てるために、「いいちこ25度」とは異なる「いいちこ20度」専用のブレンドで仕上げ、マイルドな口当たりのなかにも、芳しい香りと味わいを感じられるように調整。その結果「いいちこ25度」は“青リンゴの香り”、「いいちこ20度」は“白い花の香り”と例えられるように、味わいや香りもそれぞれ専用の仕上がりになっています。

ぜひ、「いいちこ25度」と「いいちこ20度」の味わいの違いをロックで確かめてみてください。

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焼酎のロック③|「造り」に注目して焼酎を選ぶ

いつもの焼酎をロックで飲むのも良いけれど、ちょっと趣向を変えて「ロックで飲むための焼酎」を探したいと思ったら、焼酎の「造り」に注目してみてはいかがでしょうか?

特にロックで飲むのにおすすめなのが、貯蔵熟成タイプのものや麹の技が生かされた造りのもの。旨みがしっかりと感じられ、味わい深く、香りの余韻も続くので、ゆったりとした時間のなかで楽しむロックというスタイルにぴったりなのです。

「いいちこ」のラインナップの中から探すなら、長期貯蔵タイプの「いいちこスペシャル」や、貯蔵熟成した原酒を使った「いいちこスーパー」。

全量大麦麹仕込みの「いいちこフラスコボトル」や「いいちこ日田全麹」、麹の質を最大まで高めた「いいちこ空山独酌 麦」がおすすめです。

ぜひ、「造り」によるおいしさの違いをお気に入りのロックグラスでお楽しみください。

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焼酎のロック④|香りや味わいの変化を楽しむ

焼酎のロックは、一口目のおいしさもさることながら、グラスのなかの氷が少しずつ解け、それによって生まれる焼酎の味わいや香りの変化が楽しめるのも魅力です。でも、お酒だけを飲み続けていると、せっかくの焼酎の風味や香りが感じにくくなります。

そこで、チェイサーとして水を用意して焼酎と水を交互に飲むようにしてみましょう。口の中がリフレッシュでき、一口ごとに焼酎の味わいが楽しめます。

飲み方

暑さもひと段落し、ゆっくりグラスを傾けたくなるこの季節。ぜひ、とびきりおいしい焼酎のロックを用意して、素敵ないいちこタイムをお過ごしください。

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※記事の情報は2021年10月5日時点のものです。(2022年3月16日更新)