「いいちこ」のおいしさや楽しみ方を誰よりも分かっているはず(!)の三和酒類社員が「いいちこ」に合うと思うおつまみを激オシ! 今回は三和研究所・クロスオーバーセンターに所属する井元 勇介(いもと ゆうすけ)さんが登場。お酒の香りや味わいについて研究する井元さんが紹介してくれる、科学的にも相性バッチリのおつまみとは?
お酒のおいしさを科学する! 井元さんの激オシおつまみは?
―三和研究所・クロスオーバーセンターではどんなお仕事をされているんですか?
人間の感覚(味覚や嗅覚など)を用いて製品の品質を判定する「官能評価」の仕組みを作ったり、製品の化学分析を行ったりしています。
きき酒や成分分析をしながら、そのお酒がどうしておいしいのか、科学的な理由を知ることで製品開発や戦略づくりに役立てています。
―どんなところに大変さや、やりがいを感じますか?
お酒の香りや味わいを言葉で正確に表すのが難しいですね。たとえば同じ「甘い香り」だとしても、イチゴのよう甘さなのか、バナナのような甘さなのかで印象は大きく変わってきます。さらにバナナの中でも、果物のバナナなのか、バナナキャンディーのような香料に近い香りなのかと、さらに細分化していきますし…。そうした表現にはいつも苦労します。
ですが、私たちの研究結果が製品づくりの根幹にも関わってきますし、何より日々いろいろなお酒に触れることができるので、とても面白くてやりがいのある仕事ですよ。
―井元さんのご趣味はなんでしょうか?
お酒を飲むことですね(笑)。リフレッシュしたいときによく飲みます。
焼酎はもちろん、新商品が出るとジャンルを問わず一度は試します。さまざまなお酒に触れる中で、世の中の味のトレンドをつかむようにしているんです。
それから、料理もよく作りますよ。コロナ禍以前は居酒屋でおいしいメニューに出会うと、材料は何か、味付けには何を使っているのかを分析して、再現したりしていました。
合わせる食材の中に同じ成分が含まれていると、おいしさを感じやすいんですよ。今回ご紹介するおつまみも、そうしたところを意識してみました。
―井元さんの激オシおつまみ、教えてください!
「豚バラカマンベールの麦味噌だれ添え」と「しいたけのフリット&ブロッコリー茎の素揚げ」です。
「いいちこ」はどんな食べ物にも合いますが、味噌としいたけには、特によく合う理由があるんです。
まず味噌は、焼酎と同じく麹を使ってつくられているのでなじみやすく、相性バツグン。相乗効果で、おいしさが膨らみます。
しいたけには「マツタケオール」と呼ばれる、麹と共通する香りの成分が含まれているので、こちらも「いいちこ」にぴったり。それをフリットにすることで、その香りをギュッと閉じ込めることができるんです。
さらに付け合わせとして今回はブロッコリーの茎を素揚げにしましたが、春ならアスパラガスを使ったりして、旬の野菜で試すのも楽しいですよ。
「豚バラカマンベールの麦味噌だれ添え」と「しいたけのフリット&ブロッコリー茎の素揚げ」のレシピ
【豚バラカマンベールの麦味噌だれ添え(2人前)】
材料
豚バラスライス…6枚
カマンベールチーズ…50g(ホールの半分)
▼たれの材料
・醤油…大さじ1
・麦味噌…大さじ1
作り方
1.カマンベールチーズの半分をさらに6等分し、豚バラで周囲を巻く。(上下半分にしてから3等分するように平たくすると巻きやすい)
2.グリルにアルミホイルを敷いて1をのせ、9分程度加熱する。
3.たれの材料を混ぜ合わせ、肉の表面に塗ったら完成。
〈ひとくちメモ〉
濃厚な麦味噌とクリーミーなカマンベールチーズを合わせることで絶妙なバランスに! グリルではなく、フライパンで転がしながら焼いてもOK。チーズが溢れても気にせずに、肉に確実に火が通るようにしてください。麦味噌がない場合は米味噌でも大丈夫です。
【しいたけのフリット&ブロッコリー茎の素揚げ(2人分)】
材料
しいたけ…大2つ(大きいものがおすすめ)
ブロッコリーの茎…1本分
▼衣
・小麦粉…大さじ1
・片栗粉…大さじ1
・塩…小さじ1
・胡椒…お好みで
作り方
1.油を170度に加熱する。
2.ブロッコリーの茎は皮を剥いて細長く4等分程度にし、水気を拭き取る。
3.しいたけは一口大に切り、水気をしっかり切る。
4.油が170度になったら先にブロッコリーの茎だけ2分程度素揚げする。
5.ブロッコリーを揚げている間に衣の材料としいたけをビニール袋に入れ、空気を入れて振り混ぜ、衣をまとわせる。
6.5を170度の油で1分程度揚げる。
7.完成。しいたけはそのまま、もしくはポン酢を付けて、ブロッコリーは塩で食べるのがおすすめ。
〈ひとくちメモ〉
2㎝程度の浅めの油で揚げられます。生のブロッコリーがない場合は冷凍ブロッコリーでもOK。ブロッコリーの小房は、洗うと水が切れず油が跳ねるので素揚げはおすすめしません。
【効率化のポイント】
油を加熱している間にしいたけとブロッコリーを切り、豚バラカマンベールの下準備を行うと手際よく作れます。
余ったブロッコリーの小房とカマンベールチーズは、シチューやグラタン、アヒージョなどに活用するのがおすすめです。
どんな「いいちこ」と合う?
「いいちこ25度」のお湯割りがぴったりです。
温かいお湯割りと合わせることで、カマンベールチーズがとろけて口当たりがなめらかになりますし、揚げ物の油もきれいに流してくれて、口の中がさっぱりとして余韻が良いんです。ほのかに残る「いいちこ25度」の甘い後味も、麦味噌の香ばしさとよく合いますしね。
それから、さらにしっかりとした甘い後味が楽しめる「いいちこ日田全麹」もおすすめですよ。「いいちこ日田全麹」に含まれるチョコレートやカラメルのような香りが麦味噌の熟成した香りと共通しているので、こちらも相性が良いんです。
―最後にメッセージをお願いします!
「いいちこ」を飲むときは、ぜひグラスにもこだわってみてください。チューリップ型のグラスか、口が広めのワイングラスがおすすめです。「いいちこ」に含まれるバナナや青リンゴ、バラなどに似たさまざまな香りが、口の広いグラスに注ぐことで際立ち、堪能できます。
また、「いいちこ」は時代に合わせて製法を少しずつバージョンアップしています。その都度厳しいチェックを経て、どんな飲み方でもおいしく飲めるようにこだわってつくられていますので、さまざまな飲み方で楽しんでいただけたらうれしいです。
※この記事の情報は2022年3月10日時点のものです。