「いいちこ」のおいしさや楽しみ方を誰よりも分かっているはず(!)の三和酒類社員が「いいちこ」に合うと思うおつまみを激オシ! 今回は、いいちこ日田蒸留所に勤務する髙橋壮汰(たかはしそうた)さんが登場。試行錯誤の末にたどり着いた、簡単おいしい激オシおつまみを紹介してくれました!

焼酎づくりの根幹「麹づくり」を担う、髙橋さんのお仕事は?

麹を手にする笑顔の髙橋壮汰さん

私は、大分県日田市にある「いいちこ日田蒸留所」で、麹づくりの工程を担当しています。

おいしい日本酒をつくるための作業を表す言葉に「一麹(いちこうじ)、二酛(にもと)、三造り(さんつくり)」というものがあって、これは焼酎も同じなのですが、そこで一番大切だと言われている麹づくりを担当させてもらえていることに、大きな責任とやりがいを感じています。

麹は生き物なので、適切な環境をつくることが重要です。そのために、天気や気温、湿度などに合わせた温度管理を行うのですが、過去の仕込みと同じ設定にしても、原材料の麦の質などの細かな条件の違いによっては状態に若干のズレが出てくることも少なくありません。そのため、つくり手の感性や経験によって微調整していくことが大事になってきます。

私は今年で入社6年目ですが、8月に本社の製造部門から異動してきたばかりなので、まだまだ経験が足りていないと感じることもあります。日田蒸留所では「いいちこ日田全麹」などに使用される高付加価値原酒をはじめとしたより多くの原酒をつくっているため、さらに管理が複雑になります。これからもたくさんの経験を積んで、さらにおいしい焼酎をつくれるようになりたいです。

また、日田蒸留所では毎年春と秋にイベントを開催しており、製造の担当者がお客さまに解説をしながら焼酎蔵の中を見学していただくガイドツアーを行っています。私も、ゆくゆくはそこで焼酎づくりの面白さをお伝えしたいと思っています。できあがった焼酎をお客さまにおいしく飲んでもらうことが何よりの喜びですが、それに加えて、この工程のこのこだわりがおいしさに繋がっているんだなと知ってもらえたら、つくり手としてさらに嬉しいと思います。

シンプルだけどこだわりいっぱい! 髙橋さんの激オシおつまみは?

ニラ玉

私の激オシおつまみは、「ニラ玉」です!

私は、お酒づくりと料理には似ているところがあると感じています。先ほどお話ししたように、麹づくりではさまざまな条件を見ながら、過去のデータに自分の感性や経験を加味してよりよいものができるよう調整します。料理も、調味料の量や火加減など色々なことを工夫しながら、自分好みの味に仕上げていきますよね。

ニラ玉はシンプルなおつまみですが、だからこそ細かい違いで仕上がりに違いが出るのが面白くて。例えば、フライパンは最初にしっかり温めておいて、卵液を流し入れるタイミングで中火にすると卵が焦げずにふんわり仕上がったり、完成の直前に弱火にして香りづけのごま油をたらすと、より香りが立ちやすくなったり。

それから、味付けにはオイスターソースと鶏ガラスープの素の両方を使うのがポイントです。うまみがアップして食べ応えがでますし、自分で何度も試していく中で、これが一番好みの味になることがわかりました。

ニラ玉は、必要な材料が少ないし調理も簡単なので、お酒を飲みたいなと思ったときにパパッと作れるところも気に入っています。気分次第で肉やキムチを入れてもおいしいですし、少し凝りたい気分のときはあんかけを作ってかけるなど、アレンジも楽しいですよ!

「ニラ玉」に合わせる「いいちこ」は?

日田全麴の炭酸割りとニラ玉

ニラ玉には、いいちこ日田全麹の炭酸割りがよく合います。

「いいちこ日田全麹」は、香ばしい麦の香りと口当たりのまろやかさ、優しい甘さが感じられるのが特長のお酒です。一次仕込み、二次仕込みとも大麦麹で仕込む「全量大麦麹仕込み」という贅沢なつくりをしているので、ニラ玉の食べ応えに負けないくらいしっかりしたうまみがあって、お互いの味を引き立て合うんです。

炭酸で割ることによって「いいちこ日田全麹」の甘い香りがパッと引き立ち、それが卵の甘みとよくなじみます。私のニラ玉はしっかりした味付けなので、炭酸割りを一口飲むごとに口の中がリセットされるのも気持ちいいですね。

私は、「いいちこ日田全麹」の味わいが大好きなので、それをしっかりと感じられるようにお酒と炭酸の割合を2:3くらいにして、少し濃いめで飲むことが多いです。

ちなみに、「いいちこ日田全麹」は水割りにしてもおいしいですよ。その際に塩をひとつまみくらい入れると、塩気が「いいちこ日田全麹」の甘さをさらに引き出してくれて、口当たりがよりまろやかになるんです。ぜひ一度、試してみてください。

▼あわせて読みたい
焼酎のつくり方~「いいちこ」ができるまで~

髙橋さんの激オシおつまみレシピ

材料(1人分)

  • ニラ…1/2束

  • 卵…2個

  • オイスターソース…小さじ1

  • 鶏ガラスープの素(顆粒)…小さじ1/2

  • サラダ油…大さじ1

  • ごま油…適量

作り方

  • 容器に卵を溶き、オイスターソースと鶏ガラスープの素を加えて混ぜる。さらに、4cm幅に切ったニラを入れ、軽く混ぜる。
  • しっかり熱したフライパンに、サラダ油を引く。油が温まったら、1を流し入れて中火で軽く混ぜながら炒める。
  • 底面が焼けて、上面がやや半熟になったら弱火にし、ごま油を回しかけて完成(ニラの火通りが気になる場合は、先に軽く炒めた後、卵と混ぜてもおいしいです)。

最後にメッセージをどうぞ!

日田全麹のボトルと炭酸割りのグラスを持つ髙橋壮汰さん

子供の頃、親戚が家に集まると、テーブルの上にはいつも三和酒類のお酒がありました。みんなが楽しそうに飲んでいるのを見て、「こんな楽しい雰囲気をつくるお酒ってすごい」と感じ、焼酎づくりの道に進みました。そんな思い出があるので、今でも外食をしているときに楽しそうに「いいちこ」を飲んでいるお客さまを見ると、とても嬉しい気持ちになります。

焼酎は、特に若い方にとっては馴染みが薄いかもしれません。ですが実は、自分の気分や好みに合わせてさまざまなアレンジができる楽しいお酒だと思います。このiichikoスタイルの記事や日田蒸留所のイベントなどを通して、焼酎の良さをもっと多くの人に知ってもらい、飲んでいただきたいと思っています。

お客さまによりおいしいと感じてもらえる焼酎をつくれるように、これからも頑張っていきたいです。

※記事の情報は2023年11月17日時点のものです。