“究極のレモンサワーマニア”として国産レモンとレモンサワーのおいしさを世に広める活動をするレモンザムライさんに、「いいちこ」を使ったレモンサワーの絶品レシピを教えていただきました。ぜひお試しあれ!
レモンサワーの伝道師、レモンザムライさんとは?
―レモンザムライさんがレモンサワーに着目したのは?
ずっと飲食店で働いていたんですけど、30歳を超えたあたりでレモンサワーを好んで飲むようになって、研究をはじめました。調べたら、カクテル用語のサワーの定義は、蒸留酒にレモンジュースなどの酸味とシロップなどの甘味を加えてシェイクしたもののこと。一方で日本人が一般的に言うサワーって、無味無臭の蒸留酒に果汁などを加えて炭酸で割ったものですよね。ひと口にサワーって言っても日本での定義が曖昧だということに気づいたんです。
その当時は甲類焼酎をソーダで割ってレモンを搾ったものをレモンサワーって呼んでいたけど、ベースはウォッカでも本格焼酎でもなんでもアリだなと。そこで飲食店さん向けにレモンサワーのレシピ開発をしようと思い立ったのが「レモンザムライ」を始めたきっかけです。世界に日本の飲食文化として発信したいという思いから、レモンと侍をくっつけて「レモンザムライ」という名前にしました。
―現在はどんな活動をされているのですか?
国産レモンとレモンサワーのおいしさを伝えていくことをテーマに、レモンの卸販売や個人向けのEC販売、レモンサワーのイベントをやったりしています。
―なぜレモンサワーはこんなにウケているのだと思われますか?
ここ数年でレモンサワー缶の種類も急激に増えて、スタンダードな飲み物になったなと思います。もうこれは流行ではなく文化だな、と。一方で、世界的に低アルコール化の流れもある中で、飲みやすくて食事に合うところが、今の時流に合っていると感じる部分もありますね。
Profile
国産レモンの魅力とおいしさを全国に広め、日本の飲食文化に浸透してきた「レモンサワー」を日本文化として世界に発信していく活動をする“究極のレモンサワーマニア”。レモンやレモネードペースト等の販売、飲食店のレモンサワー監修、オンラインサロン「東京レモンサワー部」運営等を行う。2018年「マツコの知らないレモンサワーの世界」にも出演。2019年、尾道せとだレモン大使に任命。
「いいちこ」のレモンサワーがおいしい理由
―レモンザムライさんが普段作るレモンサワーは、どんなタイプなのでしょう?
僕が普段作るレモンサワーのベースは無味無臭のウォッカが多いんです。お酒の香りとレモンの風味のフュージョン、というよりはレモンのおいしさを味わう感じです。
―本格焼酎はあまり使われないのですか?
本格焼酎で作ると、お酒そのものに華やかな香りがあったりするので、レモンとのバランスが難しいんですよね。でも今回「いいちこ」で作ってみてレモンサワーとの相性の良さにびっくりしました。
―「いいちこ25度」は青りんごなど、フルーツの香りを持っているのですが、相性の良さはそのあたりが理由でしょうか?
そうですね。飲み心地がすっきりしているのもいいですね。無味無臭のウォッカと違って、本格焼酎らしい華やかで上品な香りがあるのですが、それがレモンとよく合います。とてもバランスのいいレモンサワーになったと思います。
「いいちこレモンサワー」をおいしく作るコツとは?
―今回教えていただくレモンサワーをおいしく作るためのコツはありますか?
家で作るレモンサワーって、手で搾り入れたりスクイーザーを使ったり、果汁のおいしさを味わうスタイルが多いと思うんですけど、今回はすりこぎなどでカットレモンを潰します。こうすると果汁がよく出ますし、レモンの皮のエキスも出るので旨味が全然違うんですよ。この一手間でレモンサワーがぐんとおいしくなって、「いいちこ」との相性も良くなると思います。
―シンプルでいいですね!
いろいろ試行錯誤してみたんですが、シンプルなこのやり方が一番おいしくできました。ただレモンだけは国産レモンを使っていただきたいんです。旬(11月頃~春先)にはスーパーにも並んでいると思いますので、ぜひ。味に違いが出ます。
レモンサワーにおすすめのおつまみは?
―レモンサワーって意外とおつまみに悩むのですが、レモンザムライさんはどんなものがベストマッチだと思いますか?
僕は何でも合うと思うんですけど、おつまみに悩むという声を聞くことはありますね。個人的には「タン塩」が一番合うと思っています。あとは「ちくわの磯辺揚げ」。あれ自分で作って揚げたてを食べると、レモンサワーにめちゃくちゃ合うんですよ。
元々食事と相性のいい本格焼酎を使ったレモンサワーは、ウォッカや甲類焼酎を使ってレモンをストレートに効かせたものよりもペアリングの幅は広いと思います。
レモンサワーの材料
いいちこ25度…60ml
レモン…1/2個分
炭酸水…適宜
氷…適宜
※飾り用のスライスレモン、ローズマリーやミントはお好みでご用意ください。
レモンサワーの作り方①|レモンをカットする
レモンを6等分にする「ザムライカット」がおすすめです。串切りやスマイルカットよりも搾れる果汁が多くなるんですよ。8等分にするスマイルカットは2/8がいわゆるスマイル型じゃないのですが、この切り方は6つ全部スマイル型になるので見た目も美しいんです。
1.レモンの両端をカットします。
2.斜めに包丁を入れます。このとき完全に切り落とさないようにします。
3.×になるよう、もう一度斜めに包丁を入れます。このときは切り落としてOKです。
4.2でつながったままにしたレモンを切り離します。
5.小2つと大2つの4つのカットができあがります。大きい方をさらに縦半分にします。
6.ザムライカットのできあがり!
レモンサワーの作り方②|いいちこを注ぐ
「いいちこ25度」を60ml、グラスに注ぎ入れます。
レモンサワーの作り方③|レモンを潰す
カットしたレモンを2片入れ、小さなすりこぎ状のもので5回ほど潰します。
モヒートのミントを潰したりする「ペストル」という道具があると便利です。ネット通販で数百円から買えます。
このくらい濁ったらOK。
レモンサワーの作り方④|炭酸水を加える
飾り用のレモンスライス(2mmくらいの厚さのものを2枚)をグラスの内側に貼り付け、グラス一杯に氷を入れます。
氷に当てないよう、よく冷やした炭酸水を静かに注ぎ入れます。
レモンサワーの作り方⑤|ステアする
炭酸が抜けてしまうので、勢いよく混ぜるのはNG。マドラーで氷を軽く1回持ち上げる程度でOKです。
レモンサワーの作り方⑥|レモンを搾る
グラスのふちにカットレモンの皮をこすりつけて香りを移します(5~6周くらい)。
皮を下にしてレモンを搾り入れます。
皮を下にして搾ることで、果汁とともに皮に含まれる香り成分も滴るので、香りがぐんとよくなるんです。
レモンサワーの作り方⑦|完成!
お好みでローズマリーやミントを飾って完成です。
シンプルな材料でとってもおいしいレモンサワーが完成します。国産レモンの季節にぜひお試しください!
※記事の情報は2022年10月28日時点のものです。