“音楽界のグルメ番長”の異名をもつホフディランの小宮山雄飛さんがイラストレーターの黒木ユタカさんを相棒に、“ガチ中華”の聖地・池袋へ! 黒木さんの漫画と小宮山さんのコラムで、「新珍味」さんの本格町中華+「いいちこ」の昼飲みの魅力をお届けします。

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1軒目:日本橋お多幸本店

東京・池袋の「新珍味」へ!

新珍味①
新珍味②
新珍味③
新珍味④
新珍味⑤

最近では「ガチ中華」の聖地となっている池袋西口エリアで、戦後間もない頃から営業している老舗の名店。
なにが嬉しいって、定休日がない上にお昼の休憩もない、通し営業。
いつなんどきでも、その町の人のお腹を満たしてくれる、これぞ正真正銘の「町中華」です。

いつもはおひとりで日曜の昼下がりに、1階の真っ赤なカウンター席に陣取り、頭上のテレビをちゃんと見るでもなく眺めながら、中華の小皿をツマミに焼酎なんていう、最高のシチュエーションで利用させてもらっています。

こちらで「お薦めは?」と聞かれると、正直悩んでしまいます。
なぜなら、どれもおいしいから!
その日の気分で、純粋に食べたいものを食べる、それこそ気取らない町中華の醍醐味です。
とはいえ、「好きなもん食べたらいいんじゃないっすかー」では、グルメ連載としてあまりに無責任なので、そこはきっちりお仕事をまっとうしましょう。

定番の「焼ギョーザ」はちょうど良いサイズでカリッと軽い食感、まさにお酒のアテに最高の餃子です。
ここで飲むのは、「いいちこ」ボトルに、割り材としてウーロン茶。
この組み合わせ、合わないはずがありません!
町中華なのに、焼酎ボトルが各種揃い、割り材としてウーロン茶や緑茶のデカンタにカットレモンやソーダなどなどしっかり取り揃えているのは、もはやお店からの暗黙のメッセージで「昼から飲んじゃってね!」と背中を押されているようで心強い(と勝手に解釈)。

豚のレバーと長ネギに塩味をガツンと効かせた「塩レバ」も、「いいちこ」との相性抜群。
名物の「むしどり」は、しっとりとして味わい深い鶏肉を、にんにくを効かせたタレに付けて食べる一品で、これまたお酒が進まないはずがない!

文字通り紅一点の「タコウインナー」も素朴な味で、箸休めに最適。
〆の「特製ターロー麺」は、どれだけお腹いっぱいになっていても、最後に絶対食べたい名物。
飲兵衛向けに、ハーフサイズが用意されているのも嬉しい限り。
にんにくがガッツリと効いていて、酔いも覚めるインパクトある麺。

よっしゃ、にんにくで目が覚めたから、また最初から飲み直すぞ!とエンドレスで飲みたくなってしまうほどの、昼飲み町中華の超名店なのです。

今回訪問したお店はこちら

新珍味
住所:東京都豊島区西池袋1-23-4
電話番号:03-3985-0734
定休日:なし
営業時間:月〜木 11:30 – 23:00
金〜土 11:30 – 23:30
日・祝日 11:30 – 22:00
代表的なメニュー:特製ターロー麺 / 肉盛りチャーハン / むしどり など

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小宮山雄飛さん

小宮山雄飛
1973年原宿生まれ原宿育ち。ホフディランのVo&Key。 音楽界のグルメ番長の異名を持つ。 渋谷区の観光大使と“美味しい渋谷区プロジェクト”のCEO(Chief Eat Officer:チーフイートオフィサー) も務める。

黒木ユタカさん

黒木ユタカ
1976年東京都調布市生まれ。イラストレーター・映像監督。 綿密な街の線画、和やかなイラストルポに定評があり、書籍や 雑誌、CDジャケットなど幅広く活躍。ミュージックビデオの 監督としてもアニメーション作品を多数発表。著書に『新 酒場入門』(小宮山雄飛氏との共著)がある。

※記事の情報は2024年10月25日時点のものです。