アーティスト・ふくしひとみさんによる「いいちこ」オリジナルカクテル第二弾! 唯一無二の発想でつくり出すカクテルがSNSでも注目を集めるふくしさん。今回も、特別に開発してくれたレシピを、夫・戌一さんが記録する対話文とともにお届けします。不思議で魅惑的な「いいちこ」カクテルの世界、とくとご覧あれ。
レシピ監修 ふくしひとみ
カクテル紹介文 戌一

ふくしひとみ
ピアニスト、ダンスアーティスト、イラストレーター。岩手県出身。3歳よりクラシックピアノを学ぶ。法政大学文学部英文学科にて英文学を専攻。絵本表現に興味を持ち絵を独学する。大学卒業後、各地の民族舞踊や民族音楽、ヨガを学ぶ。2018年より『ふくしひとみ芸術文化研究所』を開設しダンスやヨガを指導。クラシックピアニストとして活動する他、自主企画公演にも意欲的に取り組み、音楽・踊り・文学・美術などを融合させた新たな作品を発表し続けている。また食文化に対する探究心も強く、2024年頃からオリジナルカクテルレシピの開発を始める。2025年に『ふくしひとみの不思議愉しいカクテルレシピ』を出版。

戌一(いぬいち)
美術家。妻・ふくしひとみの弟子として、マネージメントとプロモーションを担当。ふくしの活動を世間に広めるため、あらゆる言動を記録している。この記事ではその一部を抜粋。2024年に妻との関係性を書いた初エッセイ『異界夫婦』を出版。

ふくしにくたろう
ふくしひとみ幼少期の自画像を用いたキャラクター。ふくしの活動においては、にくたろうがグルメについて言及することが多い。この記事でも、なぜかふくしが開発したレシピの詳細を語る。
ふくしひとみのカクテルの世界、再び
こんにちは。戌一と申します。
夜ごと妻であるふくしひとみと晩酌を楽しむなかで、私の何気ない一言をきっかけにはじまったオリジナルカクテル作り。気づけば多くの方に楽しんでいただけるようになり、ありがたいことに書籍化まで叶えることができました。
そんな日常のなか、妻が注目したのが「いいちこ」です。 多彩なラインナップと個性のある味わいが、妻の自由な発想と重なり、思いがけない組み合わせやユニークなネーミングのカクテルが次々と生まれました。
今回はそんな「いいちこ」カクテルの第二弾。前回に続き、お楽しみいただければ幸いです。
①『下町のナポリタン』|いいちこ25度
一杯目は、「いいちこ」の顔ともいえる「いいちこ25度」を使ったカクテル。

ある日、冷蔵庫の中にトマトジュースを見つけて――
戌一「ウォッカの代わりに『いいちこ』でブラッディ・マリーみたいなの作れんかな?」
ふくし「焼酎だとウォッカよりアルコール度数が低いから、スパイスを多めに入れよう」
と言って黒胡椒とタバスコソースを多めに振り入れ、さらにオリーブオイルを垂らしてシェイクする妻。
ふくし「ついでに粉チーズをスノースタイルにしてみよう」
戌一「なんかナポリタンみたいな材料やな!」
そして試飲。
戌一「うまい! 冷製スープのような! そしてアルコールをほとんど感じないぐらい飲みやすい!」
ふくし「この飲み方を『下町のナポリタン』と名付けよう」
戌一「急にキャッチコピー(下町のナポレオン)を回収するとは…」
【材料】
いいちこ25度……30ml
トマトジュース……90ml
タバスコソース……1~2振り
オリーブオイル……ティースプーン1杯
黒胡椒……適量
粉チーズ……適量
氷……適量
【作り方】
① グラスのふちに粉チーズをまとわせ、スノースタイルにする。
② 黒胡椒以外の材料をシェイクし、グラスに注ぐ。
③ 最後に黒胡椒を振って完成。

【「いいちこ25度」とは】

1979年の発売以来、長らく愛され続ける本格麦焼酎のベストセラー。自然豊かな澄みきった空気のなか、丁寧に選び抜かれた大麦と大麦麹、地下深くから汲みあげる清冽な水だけで醸されています。原料由来の香りやうまみをしっかり感じられつつ、軽快な飲み口が楽しめるのが特徴。フルーティで華やかな香りと、クセがなく澄み切った味わいで、どんなジャンルの料理とも相性よく楽しめます。
②『いいちご』|いいちこフラスコボトル
続いては、澄んだ味わいの「いいちこフラスコボトル」を使ったカクテル。

戌一「本格焼酎がこんなクリアな味になるんやな!」
ふくし「アルコール度数30度とは思えないほどスッと飲めるね」
戌一「じゃあカクテルの選択肢も増えそう?」
ふくし「雑味のなさを生かして、わかりやすい味にしてみよう」
と言っていちごジャムと練乳を加えシェイクする妻。
戌一「予想外の方向やな」
ふくし「飲んでみて」
戌一「甘ったるいかと思いきや、焼酎のキレのおかげでかなりおいしい! これは万人受けしそうやな。じゃあカクテル名もお願いします!」
ふくし「いいちご」
【材料】
いいちこフラスコボトル……30ml
いちごジャム……小さじ1
練乳……小さじ1
氷……適量
【作り方】
すべての材料をシェイクし、小さめのグラスに注いだら完成。

【「いいちこフラスコボトル」とは】

「いいちこフラスコボトル」は、“きれいな酒”を追い求めてつくられた、「いいちこ」の頂点に立つ本格麦焼酎。高精白・低温発酵によって生まれた澄んだ香りと、大麦麹だけを使った「全麹仕込み」ならではの麹の豊かなコクが味わえます。また、飲み終わったあとも花器やデキャンタとして楽しめる、サステナブルなボトルデザインも魅力のひとつです。
③『いいちコーン』|いいちこ日田全麹
濃厚で飲みごたえのある「いいちこ日田全麹」を使って。

戌一「これは、ザ・本格焼酎!って味がする!」
ふくし「商品ガイドには『カスタードクリームのようなうまみが広がる』って書いてる」
戌一「そう言われれば! じゃあこのまろやかさを生かしたええ飲み方ないかな?」
ふくし「冷製スープ方向かな」
と言ってパックの冷製コーンポタージュと割る妻。
戌一「どうなんやろ?」
いざ試飲。
戌一「まろやかさのおかげで味が馴染んで、でも全体的にキレがあって、スープというよりちゃんとクリーミーなカクテルに感じる!」
ふくし「お好みでパセリを振ってもよさそうだね」
戌一「ところでカクテル名はどうする?」
ふくし「『いいちコーン』で」
戌一「『いいちこ』の最後の一文字が『こ』でよかったな!※二回目」
【材料】
いいちこ日田全麹……30ml
コーンポタージュ(冷製)……90ml
パセリ……お好みで
氷……適量
【作り方】
① パセリ以外の材料をシェイクし、グラスに注ぐ。
② お好みでパセリを振って完成。

【「いいちこ日田全麹」とは】

「いいちこ日田全麹」は、一次仕込み・二次仕込みともに大麦麹を用いた、贅沢なつくりの本格麦焼酎。山紫水明の地・大分県日田市にある「いいちこ日田蒸留所」で丁寧に醸されています。カスタードクリームのようなうまみが広がる濃厚でまろやかな飲み口は、特に濃い味わいを好まれる方に支持されています。
④『いいチル』|いいちこ空山独酌
最後は、深くしみる余韻が楽しめる「いいちこ空山独酌」で一杯。

戌一「アルコール度数が30度で飲みごたえがある。ところで『空山独酌』ってどういう意味やろ?」
ふくし「商品ガイドによると『一人でゆったり過ごしたいときにおすすめのお酒』らしい」
戌一「なるほど。現代風に言うと『チルタイム』ってことになるのかな?」
ふくし「じゃあゆっくりリラックスして飲めるように、ロングタイプにしよう」
と言って、ミックスジュースでお酒を割り始める妻。
戌一「ここにきて急にシンプルなレシピやな!」
ふくし「いろんな果実の香りが焼酎の香りを引き立てるんじゃないかなと思って」
試飲。
戌一「たしかに別々に飲むより香りがええな! いい酒を気張らずに、好きな割合で割って飲むのも、リラックス…いやチルタイムに最適ってことか。カクテル名はどうしよう?」
ふくし「これは『いいチル』しかないでしょ」
【材料】
いいちこ空山独酌……45ml
ミックスジュース……90ml
氷……適量
【作り方】
① グラスに氷を入れて冷やし、「いいちこ空山独酌」を注ぐ。
② ミックスジュースを注ぎ、軽くステアして完成。

【「いいちこ空山独酌」とは】

「いいちこ空山独酌」は、麹の技をもとに、酒づくりのひとつひとつを丁寧に積み重ねてつくり上げたプレミアム本格麦焼酎。減圧蒸留原酒から醸される華やかな香りが特長。アルコール度数は30度で飲みごたえがあり、余韻が長く続きます。一人でゆったり過ごしたいときや、酒歴を重ねた方にもおすすめの逸品です。
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二か月にわたりご紹介してきた、ふくしひとみの「いいちこ」カクテル、いかがでしたでしょうか。
手軽に試せそうなものから、少し驚くような組み合わせのものまで、さまざまあったかと思いますが、どれも「おいしさ」を真ん中に据えて生まれたレシピばかり。ご覧いただいた皆様にも、妻のレシピをアレンジしたり、新しく考えたりと、それぞれの「いいちこ」カクテルを楽しんでいただけたら嬉しく思います。
カクテルづくりを通して、妻も私もすっかり「いいちこ」の魅力に取り憑かれてしまいました。ご紹介したカクテルが、日々の一杯をちょっと楽しくするきっかけになれば幸いです。
※記事の情報は2025年11月14日時点のものです。

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