日本の食卓で親しまれている「わさび」。その爽やかな香りやツンとくる辛味を焼酎と合わせて「わさびサワー」を作ってみませんか? おろし立てのわさびの香味が炭酸で割った焼酎に溶け込んで、食欲も刺激してくれます。清涼感のある一杯が欲しくなるこれからの季節、ぜひお試しください。
千利休も魅了された? 日本のハーブ「わさび」
和食ブームの広がりも手伝って、今や海外でも“Wasabi”として知られる日本原産の植物「わさび」。ツンとくる独特の辛味が持ち味で、“日本のハーブ”と呼ばれることもあります。
「わさび」といえば根の部分をすりおろしたものを刺身などに付けて食べるのが一般的ですが、このような食べ方が習慣化したのは意外にも歴史が新しく、江戸後期からと言われています。それまでは、わさびの根を切ったものを汁物などの具として利用することが多かったようです。
一方で『利休百會記』という書物には、安土桃山時代に活躍した茶人・千利休が茶の湯の席でおろしわさびを振舞ったという興味深い記録も。もしかしたら千利休は、すりおろすことで生まれるわさび特有の辛味にいち早く魅了された人物なのかもしれません。
ただ辛いだけでなく清々しい香りやほのかな甘味もあるわさびは、複雑なフレーバーを持ち合わせた焼酎によく合います。いつもの焼酎にほんの少しのわさびを加えてみれば、爽やかな香味が溶け込んだ新しいおいしさに出会えるはずです。
本格麦焼酎「いいちこフラスコボトル」を使った「わさびサワー」の作り方
ここでは本格麦焼酎「いいちこフラスコボトル」を使った「わさびサワー」の作り方をご紹介します。ほのかな果実のニュアンスと澄んだ香り、清涼感のあるミネラルが口に広がる風味の「いいちこフラスコボトル」は、わさびの爽やかな味わいと好相性。炭酸で割れば、食欲も刺激する一杯に仕上がります。
「わさびサワー」の作り方①
グラスにロックアイスをたっぷり入れます。
「わさびサワー」の作り方②
「いいちこフラスコボトル」、よく冷えた炭酸水の順に注ぎます。おすすめの割合は、いいちこ1:炭酸水4です。
「わさびサワー」の作り方③
すりおろしたわさび(チューブ入りでも可)を加え、マドラーで軽く混ぜていただきます。
<参考文献>
・山根京子/著『わさびの日本史』文一総合出版
※記事の情報は2024年4月9日時点のものです。