今回ご紹介するのは、「ガリサワー(ガリ酎)」という大阪発祥の焼酎の飲み方。寿司屋でおなじみのガリを焼酎の炭酸割りに加えた、居酒屋でも人気の一杯です。生姜の爽やかな辛みとほのかな甘酸っぱさが口に広がって、クセになるおいしさ! グラスの中のガリを箸でつまみながら飲むのもオツですよ。
「ガリサワー」の発祥は? なぜ「ガリ」と呼ぶ?
みずみずしく柔らかな新生姜を甘酢に漬けた“ガリ”。清涼感のある辛みと甘酸っぱさが醍醐味で、お寿司の合間の箸休めとして親しまれています。そんなガリのおいしさを大胆にも焼酎の炭酸割りと合体させたのが「ガリサワー(ガリ酎)」です。
この遊び心あふれる飲み方が生まれたのは、笑いと食い倒れの街・大阪。飲食店を経営する店主が、とある寿司屋で出されたガリのおいしさに感動し、焼酎の炭酸割りに入れて自分の店で出したことが誕生のきっかけになったと言われています。
今や一般名詞化しているこの「ガリ」という言葉ですが、もともとは寿司の世界特有の隠語。生姜を食べた時のガリガリという音や皮をむくときの音から「ガリ」と呼ばれるようになりました。ちなみに、寿司屋でガリを出すようになったのは握り寿司文化が生まれた江戸時代から。一説によれば、口直しとしてだけでなく、手を拭くためのおしぼりのような役目も果たしていたそうです。
生姜の爽やかな風味が溶け込んだ焼酎の炭酸割りは、食欲増進効果も抜群! 時々ガリを箸でつまみながらグラスを傾けるのもまた一興です。
本格麦焼酎「いいちこ25度」を使った「ガリサワー」の作り方
ここでは本格麦焼酎「いいちこ25度」を使った「ガリサワー」の作り方をご紹介します。飲み心地はすっきりとしていながらもフルーティーでふくよかな香りが広がる「いいちこ25度」は、みずみずしく甘酸っぱいガリと相性抜群。炭酸の爽快感と相まって、口の中をさっぱりさせてくれます。漬け汁の量はお好みで加減してください。
焼酎「ガリサワー」の作り方①
グラスにロックアイスをたっぷり入れ、ガリを漬け汁ごと適量入れます。ガリは箸で2つまみくらいがおすすめの量です。
焼酎「ガリサワー」の作り方②
「いいちこ25度」、よく冷えた炭酸水の順に注いでマドラーで混ぜます。いいちこ:炭酸水は1:3の割合がおすすめです。
焼酎「ガリサワー」の作り方③
上からもガリを適量のせてできあがりです。
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〈参考文献〉
新庄綾子/著・藤原昌髙/監修 『すし語辞典』誠文堂新光社
※記事の情報は2023年10月13日時点のものです。