“音楽界のグルメ番長”の異名をもつホフディランの小宮山雄飛さんがイラストレーターの黒木ユタカさんを相棒に、有楽町の「日の基」さんへ。昭和のムードが今も息づく歴史ある店内には、「いいちこ」のキープボトルがずらり! ボリュームたっぷりの居酒屋定番メニューとともに堪能します。
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小宮山さんが訪れたのは、東京・有楽町の「日の基」さん
有楽町・新橋界隈の酒場には、いわゆる下町の酒場とはまた少し違った味わいがある。
主たる客層はやっぱりサラリーマン。
職場の同僚と、あるいは上司と部下で、プロジェクトの打ち上げで、はたまた会社には内緒のカップルで。
お客さんを見ているだけでも、その先に様々なストーリーを感じてしまう。
「日の基」は、壁にずらりと並んだ「いいちこ」のキープボトルを見るだけで、どれだけ常連さんに愛されているかが伺われる。
そしてこのボトルの1本1本に、それぞれの物語があるかと思うと、有楽町の歴史の中で飲んでいる気になってくる。
先人たちにならって、迷わず最初から「いいちこ」をボトルで注文。
飲み切れなかったら「日の基」のキープ仲間に入れるんですから!(といっても、すぐに空けてしまいましたが…)
名物の「むげんピーマン」や「肉豆腐」など、どれも酒場らしいしっかりした味付けなので、ウーロン茶で割った「いいちこ」が進む進む!
どのメニューもボリュームがしっかりあるので、ここはやはり仕事仲間と数名で来てワイワイやるのがいいんでしょう。
その極め付けが「目玉焼」。
デフォルトで5つ乗ってくる!
この5つという数が絶妙だ。
2人で来ても割り切れない。
3人で来ても、4人で来ても割り切れない。
「部長、どうぞたまご2ついっちゃってください!」
「お前ら若いんだから、1人2つくらいいけなくてどうすんだ!」
「わたし1つだけ食べたいから、あと4つよろしくね♡」(会社に内緒のカップル)
そんな会話が、お店のあちこちで繰り広げられてそうな、サラリーマンの憩いの場なのです。
(文・小宮山雄飛)




(マンガ・黒木ユタカ)
今回訪問したお店はこちら
日の基
住所:東京都千代田区有楽町2-4-4
電話番号:なし
定休日:日・祝日
営業時間:17:00 – 0:00
代表的なメニュー:目玉焼 / 肉豆腐 / むげんピーマン など
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小宮山雄飛
1973年原宿生まれ原宿育ち。ホフディランのVo&Key。 音楽界のグルメ番長の異名を持つ。 渋谷区の観光大使と“美味しい渋谷区プロジェクト”のCEO(Chief Eat Officer:チーフイートオフィサー) も務める。

黒木 ユタカ
1976年東京都調布市生まれ。イラストレーター・映像監督。 綿密な街の線画、和やかなイラストルポに定評があり、書籍や 雑誌、CDジャケットなど幅広く活躍。ミュージックビデオの 監督としてもアニメーション作品を多数発表。著書に「新 酒場入門」(小宮山雄飛氏との共著)がある。
※記事の情報は2025年6月13日時点のものです。