日本最大級のバーイベント・東京 インターナショナル バーショーに、今年も「iichiko彩天(いいちこさいてん)」が登場しました。日本上陸から約1年。バーシーンの中で、「iichiko彩天」はどのように楽しまれているのでしょうか? この記事では、日本の第一線で活躍するバーテンダーに聞いた「iichiko彩天」ならではの魅力や、バーにもたらした新たな価値をご紹介します。
東京 インターナショナル バーショーとは
東京 インターナショナル バーショーは、国内外のバーテンダーやバー関係者、お酒好きが一堂に会する日本最大級のバーイベントです。
2026年は5月9日(土)・10日(日)の2日間、東京ドームシティ・プリズムホールで開催。両日とも天気に恵まれたこともあり、開場前から多くのバーファンが詰めかけ、エントランスには長蛇の列が! 2日間でのべ約13,900人が来場し、入場制限がかかるほどの盛況ぶりでした。


会場には、日本をはじめ世界各国のブランドがブースを出展。メーカーによるテイスティングに加え、プロジェクションマッピングや映像演出、世界的に活躍するトップバーテンダーによるパフォーマンスなど、趣向を凝らしたカクテル体験が来場者を魅了していました。

「いいちこ」の三和酒類が展開するブースでは、すだれや提灯、寄席のめくりをイメージした札などを用いて“和”をモチーフにした空間を演出。


日米で活躍する著名なバーテンダーたちが「iichiko彩天」を使ったオリジナルカクテルを提供し、“焼酎カクテル”に興味を引かれた多くの来場者でにぎわいました。


「iichiko彩天」とは

「iichiko彩天」は、カクテルベースとしても楽しめる新しいタイプの本格麦焼酎。アメリカやシンガポールなど、海外のバーで先行展開され、2025年6月17日に日本市場での販売がスタートしました。
「iichiko彩天」の大きな特長は、麹を使ったお酒ならではの“ふくよかさ”。また、一般的な本格焼酎はアルコール度数が20〜25度であるのに対し、「iichiko彩天」は43度。カクテルにしたときにも存在感が薄れず、本格焼酎らしい香りや味わいをしっかり感じられます。
日本での発売から1年が経った今、「iichiko彩天」はどのような広がりを見せているのでしょうか? 実際に「iichiko彩天」をバーで扱っている、日本屈指のバーテンダーにお話を伺いました。
トップバーテンダーが語る「iichiko彩天」|① 髙橋裕也さん(ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜)
まずは、2025年に開催された「iichiko 彩 -IRODORI- カクテルコンペティション」の優勝者であり、神奈川・横浜にある「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」でバーテンダーを務める髙橋裕也さん。
「『iichiko彩天』という焼酎がアメリカで人気になっているらしいと聞いたときから、『どんなカクテルが作れるんだろう、早く使ってみたい』とワクワクしていました。焼酎は日本のお酒ですが、“逆輸入”という形だったからこそ、バーテンダーたちの関心もより高まったんじゃないかなと思います」

「一方で、“焼酎カクテル”は、まだお客さまにとっては新しい存在です。カクテル=洋酒ベースが当たり前という感覚の方も多いと思うので、そこは我々バーテンダーが『こんな楽しみ方がありますよ』と橋渡ししていく必要があると感じています。
もともと焼酎は、水割りやロックで飲むイメージが強いお酒。だからこそ、カクテルとして柑橘やトロピカルな素材と合わせることで、『焼酎がこんな味になるんだ』という新しい発見が生まれるんですよね。昔ながらのカクテルのベースを焼酎に置き換えることで、『試してみたい』と感じていただきやすくなるんじゃないかなと思っています。
世界では今、“うまみ”への関心が高まっています。焼酎は麹を使っているので、“うまみの蒸留酒”として、これからさらに広がっていく可能性があると感じています。
日本のバーテンダーが、和のスピリッツで自分たちのクリエイティビティを表現できるのは大きな喜びです。『iichiko彩天』をきっかけに、焼酎の文化をこれからもっと多くの国や地域に広げていきたいですね」

髙橋さんのカクテル「Oedo Fashioned」(「iichiko 彩 -IRODORI- カクテルコンペティション」の優勝作品)。日本最古のカクテル「柳影」をモチーフに、焦がし醤油や玄米みりんをアクセントとして使用。「iichiko彩天」の常圧蒸留ならではの香ばしさや風味を生かした、和の趣を感じる一杯です。
トップバーテンダーが語る「iichiko彩天」|② 岡﨑ユウさん(BAR AVANTI)
続いては、東京・銀座の「BAR AVANTI」のオーナーバーテンダー・岡﨑ユウさん。
「『iichiko彩天』ならではの魅力は、やっぱり麹由来のふくよかさにあると思います。ほかのスピリッツにはない個性がありますし、鼻に抜けるときの伸びもすごい。カクテルにしたときに特長を出しやすいですね」

「うちのお客さまの中には、“焼酎はきつい”というイメージから『苦手』と言われる方もいらっしゃるのですが、そんなときは、あえて焼酎ベースであることを伏せて、『フルーティで飲みやすいカクテルですよ』と言っておすすめします。そこで『おいしい』と言っていただけたら、『実は焼酎ベースなんです』とお伝えする。すると、『もう一杯ください』と言ってもらえることも多いんですよ。
『iichiko彩天』が出てきたことは、日本のバーテンダーたちが焼酎カクテルにもっと焦点を当てていく、いいきっかけになると思っています。これを機に、日本の國酒を世界に向けて自信を持って発信していきたいですね」

岡﨑さんのカクテル「彩晴(いろは)」。ミルクウォッシュ※した「iichiko彩天」のまろやかでクリアな味わいに、マスカットリキュールと埼玉茶パウダーのアクセントをプラス。フルーティで軽やかな飲み口が楽しめます。
※ 牛乳とお酒を合わせ、そこに酸を加えて凝固させることで、液体をまろやかにする技術。
トップバーテンダーが語る「iichiko彩天」|③ 後藤啓輔さん(Bar K-9)
続いて、愛知・名古屋の「Bar K-9」でオーナーバーテンダーを務める後藤啓輔さん。
「『iichiko彩天』は、香りや余韻、輪郭のバランスがいいんですよね。麦チョコやポン菓子を思わせるモルティな風味があって、どこか懐かしさが感じられる味わい。だから、日本の食材にもすごく合うと感じています。そういった味わいの要素を紐解いていくことで、私たちが作るカクテルの幅も広がると思いますね」

「日本のお客さまにとって、やっぱり『いいちこ』という名前のなじみやすさは大きいと感じます。洋酒ベースのカクテルには少し身構えてしまうようなお客さまでも、『いいちこ』 がつくっている麹のお酒がベースになっていることをご説明すると、自然と受け入れてもらいやすいんですよ」

後藤さんのカクテル「静彩(せいさい)」。ぶどう山椒の香りを移した「iichiko彩天」に、オレンジリキュールの甘みとカボスの酸味をプラス。さらに、ホワイトチョコレートの香りをまとわせることで、甘い香りがふわりと立ち上がります。
トップバーテンダーが語る「iichiko彩天」|④ 鹿山博康さん(BAR BenFiddich)
最後は、東京・新宿にある「BAR BenFiddich」のオーナーバーテンダー・鹿山博康さんです。
「バーといえば洋酒というイメージの方も多いかもしれませんが、うちは海外のお客さまが多いので、“焼酎をバーで飲む”ことにも、あまり違和感がないんですよね。旅行で日本に来ている方から『Something Japanese』と言われることも多いので、日本らしい味わいとして『iichiko彩天』のカクテルをおすすめしています。
ほかのスピリッツと違うのは、やっぱり麹ですよね。あの独特の香りは、“これぞJapanese flavor”と言える、日本の伝統的な味わいのひとつだと思っています」

「日本のお客さまも、最近は『焼酎ベースのカクテルなんだ』と自然に受け入れてくださる方が多いですね。好みもかなり多様化してきていると感じます。
『iichiko彩天』のような焼酎が登場したことで、バーの楽しみ方がひとつ広がったと言えるんじゃないかなと思います」

鹿山さんのカクテル「彩果実(いろどりかじつ)」。爽やかなキュウリジュースの風味と、りんごや洋梨のフルーティなエッセンスが「iichiko彩天」の力強い麹感と調和した、バランスのよい一杯。
「iichiko彩天」のカクテルを体験した方の声
ここからは、東京 インターナショナル バーショー 2026で、実際に「iichiko彩天」のカクテルを体験した来場者の声をご紹介します。

もともとは焼酎が苦手で、普段は全然飲まないんですが、「iichiko彩天」のカクテルを飲んでみたら「え、めっちゃおいしい!」って驚きました。これまで持っていた焼酎のイメージと違って、すごくさっぱりしていてフルーティに感じられて。
私はジンをよく飲むんですけど、ジンって重たいカクテルにも、さっぱりしたカクテルにも変化できるじゃないですか。焼酎も、そういう自由さのあるお酒なんだなって感じました!

瓶の形を見て、まず驚きました。いい意味で焼酎らしくなくて、バックバーに並んでいても違和感がないしすごくかっこいい。“逆輸入”と聞くと、より興味がわきますね。海外でも日本のお酒ベースのカクテルが注目されているみたいですし、飲み口もやわらかいので、これから流行る気がします。

麹の風味がしっかり感じられるのがいいですね。今まで、日本発のスピリッツって、カクテルベースの分野ではあまりなかったと思うので、「iichiko彩天」のような日本から世界に誇れるものが出てきたのは面白いなと感じました。
三和酒類が「iichiko彩天」にかける想い
最後に、三和酒類の営業本部営業課チーフ・井上文太さんに、「iichiko彩天」発売から約1年が経った現在の手応えや、今後の展望について伺いました。

「この1年で、『iichiko彩天』を知ってくださっているバーテンダーの方はかなり増えました。一方で、一般のお客さまの中には、まだ“焼酎カクテル”自体が新鮮に映る方も多いのかなと思います。
まずは、『焼酎ってカクテルに使えるんだ』ということから知っていただけたらうれしいですね。ジンやウォッカベースの定番カクテルを『iichiko彩天』に置き換えるだけでも、また違った面白さが楽しめると思います。
そしていつか、世界中のバーで、麦や芋、米など、さまざまな焼酎のボトルが当たり前のように並んでいる景色を見てみたいですね。『iichiko彩天』をきっかけに、焼酎そのものの魅力が世界に広がっていけばうれしいです」
写真:三井公一
※ 記事の情報は2026年6月19日時点のものです。















