“音楽界のグルメ番長”の異名をもつホフディランの小宮山雄飛さんがイラストレーターの黒木ユタカさんを相棒に、池袋の「うな達」さんへ。狭い階段を降りるとそこは「酒場の絶景」! さっぱり飲める「いいちこ」の梅炭酸割りとうなぎ串の絶品のコンビネーションを堪能します。
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小宮山さんが訪れたのは、東京・池袋の「うな達」さん
池袋の「うな達」には2つの顔がある。
1つはもちろん、うなぎ屋さんとしての顔。
そしてもう1つは、金曜ランチ限定のカレーがメディアなどにも度々取り上げられる、行列ができる人気店としての顔。
この2つの顔には、実は共通点がある。
それは、驚くべき値段の安さ。
カレーは並で430円、大でも500円!
一方、夜のうなぎ串は、なんとかぶと焼き(うなぎの頭)一本110円から!
池袋の一等地で、近隣サラリーマンや若者、常連さんのために(明らかに採算度外視で)この価格でやってくれているんだから、本当に頭が下がる。
我らが「いいちこ」を、1升瓶で注文できるのも、頼もしい!
脂ののったうなぎには、もちろんウーロン茶割りも合うんだけど、酒場の雰囲気を存分に味わいたかったら、梅炭酸割りもおすすめ。
「いいちこ」を炭酸水と梅シロップで割ると、すっきり飲めてうなぎにも合う!
注文を受けてから焼くうなぎは、当然それなりに待たされる。
さらに、うなぎ屋さんなのに、かなり早い時間にうなぎが売り切れてしまうこともある。
それでもお客さんは誰一人文句なんか言いません。
こちらのお店が、お客さんのために安くておいしいものを、一生懸命提供してくれているのが分かっているから。
ゆっくりと、「いいちこ」のグラスを傾けながらこの空間にいるだけで、酒場というものの真髄を味わえる、古き良き名店なのです。
(文・小宮山雄飛)




(マンガ・黒木ユタカ)
今回訪問したお店はこちら
うな達
住所:東京都豊島区東池袋1-31-3
電話番号:03-3983-0008
定休日:日・祝日
営業時間:月・火・水・木・金11:30 – 14:00/17:00 – 22:00
土17:00 – 22:00
代表的なメニュー:うなぎセット / カルシウム / もつ煮込豆腐 など

小宮山雄飛
1973年原宿生まれ原宿育ち。ホフディランのVo&Key。 音楽界のグルメ番長の異名を持つ。 渋谷区の観光大使と“美味しい渋谷区プロジェクト”のCEO(Chief Eat Officer:チーフイートオフィサー) も務める。

黒木 ユタカ
1976年東京都調布市生まれ。イラストレーター・映像監督。 綿密な街の線画、和やかなイラストルポに定評があり、書籍や 雑誌、CDジャケットなど幅広く活躍。ミュージックビデオの 監督としてもアニメーション作品を多数発表。著書に『新 酒場入門』(小宮山雄飛氏との共著)がある。
※記事の情報は2025年7月11日時点のものです。