電子レンジで温めて飲む「ホッといいちこ」が季節限定で登場! 一般的なお湯割りとは異なるまろやかな口当たりと、「いいちこ」らしい華やかな味わいと香りが手軽に楽しめます。そのこだわりや開発の経緯について、「ホッといいちこ」開発チームのメンバーにお聞きしました。
お話をしてくれたのはこちらのメンバー
写真左から
松本真一郎さん(まつもと しんいちろう)
三和酒類株式会社 三和研究所 クロスオーバーセンター 開発室 室長
近藤早苗さん(こんどう さなえ)
三和酒類株式会社 営業本部 コミュニケーションデザイン室 チーフ
田部真治さん(たなべ しんじ)
三和酒類株式会社 営業本部 部長
元兼哲也さん(もとかね てつや)
三和酒類株式会社 営業本部 コミュニケーションデザイン室 室長
レンチン約1分! あたたかい「いいちこ」が手軽に楽しめるホット専用商品
―「ホッといいちこ」とはどのような商品なのでしょうか?
田部:「ホッといいちこ」は、電子レンジで温めることであたたかい「いいちこ」が手軽に楽しめるホット専用商品です。
―一足先にいただいてみたのですが、口当たりがとてもまろやかですね。
田部:そうなんです。通常のお湯割りよりもさらに口当たりが柔らかくなるように、ほんの少しだけとろみをつけました。
松本:とろみのある商品は当社初となりますが、本格焼酎の枠をいい意味で超えた新たなテクスチャーに挑戦し、これまでにない味わいを楽しんでいただきたいという思いを込めました。
また、一般的にお湯割りを作るとなると、焼酎とお湯とグラスをご用意いただく必要がありますが、「ホッといいちこ」はこれ一つを電子レンジで温めるだけ。より手軽に楽しんでいただけます。
―仕事で疲れて帰ってきたときなどに、この手軽さはありがたいですね。
近藤:お好みの温度で楽しんでいただけるように、熱(あつ)、温(ぬく)の温度に仕上がるよう電子レンジ加熱時間の目安を500W、600W、1500Wに分けて、商品のフタに表示しています。熱(あつ)は日本酒の上燗(じょうかん)、温(ぬく)は、ぬる燗の温度を参考にしました。
飲んでいるうちに冷めてきた場合、もう一度温め直していただくこともできますし※、熱めがお好きであれば、目安時間より少し長めに温めてもらってもかまいません。
※ 温めなおす場合は残量に応じて秒数を調整してください(残量が少ないと突沸する可能性があります)。
―フタには、「梅干しやレモンで二度おいしい」とありますね。
元兼:お好みでアレンジができるのも「ホッといいちこ」のポイントです。まずはそのままの味わいを楽しんでいただき、半分ぐらい飲んだ後は梅干しやレモンを入れていただくと、一本で二つのおいしさが楽しめますよ。
―温度も味わいも好みで楽しめるのですね! こちらは、期間限定の商品なのでしょうか?
田部:はい。冬期限定なので、店頭で見かけたらぜひお手に取っていただきたいですね。
「いいちこ」初のホット専用商品、開発の経緯は?
―「ホッといいちこ」は、どのように生まれたのでしょうか?
田部:2021年の12月に開催されたある展示会で、当時話題になっていたおでんのだし割り酒を商品化した「だし割りホット酒」が発売されたことを知りました。当時、「いいちこ」をお湯で割って飲むという飲み方は飲食店さま向けには提案していたのですが、家庭用にはしていませんでした。
ホットコーヒーやホットワインしかり、寒い時期には温かい状態で飲みたいものですし、マーケティング調査の結果からも温めて飲むお酒に興味があるお客さまがいることが分かったため、そのご要望にお応えしていく商品として開発することになりました。
元兼:今回の商品をきっかけに、長く親しんでいただいているユーザーの方はもちろん、若い世代の方にも「いいちこ」を手に取っていただきたいという思いもありました。
「いいちこ」の楽しみ方の一つである‟あたためて飲むこと”をきっかけにして、多くの方に『「いいちこ」はお湯割りもおいしい』ということに気付いていただけたらなと。さらにそこから独自性を出すことにこだわった結果、先ほど申し上げたような特長(とろみやアレンジ)が生まれました。
いつもの「いいちこ」の味が楽しめる専用ブレンド
―「ホッといいちこ」のベースとなる焼酎について教えてください。
松本:「ホッといいちこ」には、「いいちこ」の顔と言うべき商品「いいちこ25度」に近い味わいが感じられる焼酎原酒を使用しています。
もともと、たくさんの焼酎原酒をつくり分け、それぞれの商品に応じたブレンドで商品の特性を出していくのが私たち三和酒類の特技の一つ。「ホッといいちこ」はアルコール度数が6%ですので、そのアルコール度数で、いつもの「いいちこ」らしい味わいと香りを感じていただけるよう最適な比率で原酒のブレンドを行いました。
「いいちこ25度」は、パイナップルやバナナ、青りんごと表現されることもあるフルーツのような華やかな香りが特徴ですが、「ホッといいちこ」も同様の香りが楽しめます。
温めてフタを開けた瞬間に、ふわっと立ち上ってくる「いいちこ」らしい華やかな香りを感じていただけると思います。
―「いいちこ25度」の味わいに近づけるというコンセプトは、開発当初から変わらないものだったのでしょうか?
田部:開発段階では、「いいちこ下町のハイボール」にかぼすスピリッツを入れたように、柑橘系のフレーバーをブレンドするという案もありました。ですが、いつもと変わらぬ「いいちこ」の味わいや、アレンジを自由に楽しんでほしいという思いから、「ホッといいちこ」は王道で勝負しようということになりました。
マーケティング調査により、お客さまの声を徹底的に反映
-「ホッといいちこ」のアルコール度数6%は、どのように決定されたのでしょうか?
田部:私たちはこれまで、プロダクトアウト(会社の方針やつくりたいものを基準に商品開発を行うこと)的な発想でさまざまな商品をつくってきましたが、今回の「ホッといいちこ」はマーケットイン(顧客の意見・ニーズを汲み取って商品開発を行うこと)の要素が強い商品です。アルコール度数、とろみの濃度、すべて、マーケティング調査の結果を反映しています。
松本:開発側としては当初、もう少し高めのアルコール度数を企画していたのですが、用意した3パターンの中で一番低い度数である6%のご支持が一番多かったんです。とろみに関しても、私たちの想定より濃度の低いものが支持されました。結果的に200mlという容量も含め、最初から最後までおいしく飲み切れる味わいと度数、とろみのバランスに仕上がったと思っています。ちなみに、この条件が一番、流行に対する感度が高い方の支持が高かったという結果も出ています。
温かくてほっとする。安らぎ時間に寄り添う商品に
―「ホッといいちこ」という商品名はどのようにして決められたのでしょうか。
近藤:「ホッといいちこ」には、あたたかいことを意味する英語の「HOT(ホット)」と、一息つくときの「ほっとする」の2つの意味が込められています。
元兼:「あったかいいちこ」という原案があったのですが、お客さまのやすらぎに寄り添う商品でありたいという思いがよりストレートに伝わるように「あったか」を「ホッと」に変換しました。そして最終的に「『いいちこ』っていいよね、本格焼酎っていいよね」と思っていただくために、「いいちこ」という言葉も外せませんでした。
―パッケージからも、ほっこりとした雰囲気が伝わりますね。
近藤:商品コンセプトと「ホッと」というポイントをお客さまにしっかりお伝えしたいという制作意図のもと、「温」と「HOT」を重ねたロゴとなりました。また、本格麦焼酎「いいちこ」を感じていただきたいという思いから、「いいちこ」のロゴは「いいちこ25度」と同じものを使用しています。
おうちでのリラックスタイムや、出張先のホテル滞在のお供におすすめ
―「ホッといいちこ」はどのようなシーンで楽しんでもらいたいですか?
近藤:「ほっとする時間をサポートする」というコンセプトなので、おうちでの食事中やテレビを見ながらくつろぎたいときなどに飲んでいただきたいです。また、コロナ禍でブームになったベランピングのお供にもおすすめです。
田部:私は営業職で出張が多いのですが、私と同じような出張族のみなさんが仕事を終えてホテルの部屋でゆっくりくつろがれる際、ちょっとしたおつまみと共に「ホッといいちこ」を飲んでいただきたいなと思っています。
松本:今回のマーケティング調査では、好奇心を持った感度の高い層に支持されたという結果もあったので、新たな世代の方たちに楽しんでもらえたらいいなと思っています。
―「ホッといいちこ」におすすめのおつまみがあれば教えてください。
松本:「ホッといいちこ」はコンビニで手に取っていただくことが多いと思いますので、おでんなど、コンビニにあるお好きなお惣菜と手軽に合わせて楽しんでもらえたら、と思っています。
元兼:季節限定商品なので、ぜひ寒い間に一度手にしていただきたいですね。
※記事の情報は2024年1月30日時点のものです。