肌寒い日に飲みたくなるのが、ふわりと湯気香る焼酎のお湯割り。そのおいしさを極めるために、おさえておきたい作り方のポイントをご紹介! 焼酎よりお湯を先に入れるワケや、どのくらいの温度のお湯で割ると良いかなども解説します。一日の締めくくりに、身も心も癒す一杯をどうぞ。

【焼酎のお湯割り 作り方①】焼酎よりお湯を先に注ぐのはなぜ?

本格焼酎のふくよかな香りと原料の甘味が楽しめる「お湯割り」。焼酎の本場九州では最もポピュラーな飲み方の1つで、その昔、農作業後には夏でも体を温めるお湯割りを飲むことで、その日の疲れを癒していました。

焼酎のお湯割りをおいしく作るための作法として、水割りを作る場合とは焼酎を注ぐ順番に大きな違いがあります。水割りは焼酎の後から水を注ぐのに対し、お湯割りは焼酎より先にお湯を注ぐと良いとされているのです。

理由は、お湯を先にグラスに入れることでお湯の温度が適温に下がり、グラスもあたためられるから。そこに焼酎を注ぐことで、お湯と焼酎の温度差で対流が促され、かき混ぜなくても自然に混ざり、味わいがまろやかになるのです。

▼あわせて読みたい
【焼酎の水割り】おすすめの割合とおいしい作り方

【焼酎のお湯割り 作り方②】ロクヨン?ゴーゴー? 焼酎とお湯のベストな割合は?

「ロクヨン」「ゴーゴー」とは、焼酎6に対してお湯4、焼酎5に対してお湯5で割る九州で親しまれてきたお湯割りの飲み方です。焼酎とお湯のベストな割合は人それぞれ。焼酎の銘柄や合わせる料理、その日の気分によっても変わります。

また、「ロクヨン(焼酎6:お湯4)」だと焼酎の香りを感じやすい、「ゴーゴー(焼酎5:お湯5)」だと食事に合わせやすい、「ヨンロク(焼酎4:お湯6)」は飲みやすく焼酎を飲みなれない人にもおすすめ、とそれぞれに魅力もあります。

ちなみに「いいちこ25度」の場合はお湯や水で割っても味わいがしっかり感じられ、余韻も続くという特長があるので、「ヨンロク」や「ゴーゴー」をおすすめしています。

いいちこ25度のお湯割り

【焼酎のお湯割り 作り方③】おいしく飲むための理想の温度は? 何度のお湯が必要?

お湯割りの理想の温度は?

焼酎のお湯割りをおいしく味わうための理想の温度帯は42~50℃と言われています。お湯割りを自分の好きな温度で作りたいと思ったら、お湯の温度はもちろん、焼酎自体の温度、さらには焼酎とお湯の割合も考える必要があります。

そこで、ぜひ下の一覧表をお役立てください。「ヨンロク」「ゴーゴー」「ロクヨン」の割合別に、自分の好きな温度でお湯割りを作るには、何度のお湯を用意すればよいかをまとめてみました。

例えば、焼酎のお湯割りを「ヨンロク(焼酎4:お湯6)」の45℃に仕上げたいと思ったら、焼酎自体の温度が15℃の場合は、65℃のお湯を注げば良いことが分かります。

●「ヨンロク(焼酎4:お湯6)」で割る場合

作りたいお湯割りの温度 お湯の温度 焼酎の温度
約42℃ 約63℃ 約10℃
約60℃ 約15℃
約56℃ 約20℃
約53℃  約25℃
約43℃ 約65℃ 約10℃
約61℃ 約15℃
約58℃ 約20℃
約55℃ 約25℃
約44℃ 約67℃ 約10℃
約63℃ 約15℃
約60℃ 約20℃
約56℃ 約25℃
約45℃ 約68℃ 約10℃
約65℃ 約15℃
約61℃ 約20℃
約58℃ 約25℃
約46℃ 約70℃ 約10℃
約67℃ 約15℃
約63℃ 約20℃
約60℃ 約25℃
約47℃ 約72℃ 約10℃
約68℃ 約15℃
約65℃ 約20℃
約61℃ 約25℃
約48℃ 約73℃ 約10℃
約70℃ 約15℃
約67℃ 約20℃
約63℃ 約25℃
約49℃ 約75℃ 約10℃
約72℃ 約15℃
約68℃ 約20℃
約65℃ 約25℃
約50℃ 約77℃ 約10℃
約73℃ 約15℃
約70℃ 約20℃
約67℃ 約25℃

●「ゴーゴー(焼酎5:お湯5)」で割る場合

作りたいお湯の温度 お湯の温度 焼酎の温度
約42℃ 約74℃ 約10℃
約69℃ 約15℃
約64℃ 約20℃
約59℃ 約25℃
約43℃ 約76℃ 約10℃
約71℃ 約15℃
約66℃ 約20℃
約61℃ 約25℃
約44℃ 約78℃ 約10℃
約73℃ 約15℃
約68℃ 約20℃
約63℃ 約25℃
約45℃ 約80℃ 約10℃
約75℃ 約15℃
約70℃ 約20℃
約65℃ 約25℃
約46℃ 約82℃ 約10℃
約77℃ 約15℃
約72℃ 約20℃
約67℃ 約25℃
約47℃ 約84℃ 約10℃
約79℃ 約15℃
約74℃ 約20℃
約69℃ 約25℃
約48℃ 約86℃ 約10℃
約81℃ 約15℃
約76℃ 約20℃
約71℃ 約25℃
約49℃ 約88℃ 約10℃
約83℃ 約15℃
約78℃ 約20℃
約73℃ 約25℃
約50℃ 約90℃ 約10℃
約85℃ 約15℃
約80℃ 約20℃
約75℃ 約25℃

●「ロクヨン(焼酎6:お湯4)」で割る場合

作りたいお湯割りの温度 お湯の温度 焼酎の温度
約42℃ 約90℃ 約10℃
約83℃ 約15℃
約75℃ 約20℃
約68℃ 約25℃
約43℃ 約93℃ 約10℃
約85℃ 約15℃
約78℃ 約20℃
約70℃ 約25℃
約44℃ 約95℃ 約10℃
約88℃ 約15℃
約80℃ 約20℃
約73℃ 約25℃
約45℃ 約98℃ 約10℃
約90℃ 約15℃
約83℃ 約20℃
約75℃ 約25℃
約46℃ 約100℃ 約10℃
約93℃ 約15℃
約85℃ 約20℃
約78℃ 約25℃
約47℃ 約95℃ 約15℃
約88℃ 約20℃
約80℃ 約25℃
約48℃ 約98℃ 約15℃
約90℃ 約20℃
約83℃ 約25℃
約49℃ 約100℃ 約15℃
約93℃ 約20℃
約85℃ 約25℃
約50℃ 約95℃ 約20℃
約88℃ 約25℃

※上記の数値は理論値です。
※室内環境等により、できあがりのお湯割りの温度は多少変わる場合があります。

【焼酎のお湯割り 作り方④】お湯割りでおいしいのはどんな焼酎?

お湯割りは焼酎の個性を引き出し、原料の甘くふくよかな香りを引き立てる飲み方です。そんなお湯割りで楽しむなら、選ぶ焼酎はすっきりとしていながらもフルーティな香りが感じられるものや、麹の深みが味わえるようなものがおすすめ。

「いいちこ」のラインナップの中では、青りんごの優しい香りとほのかなコクが感じられる「いいちこ25度」。

大麦麹だけを使った全量大麦麹仕込みの「いいちこ日田全麹」や「いいちこフラスコボトル」。

麹の深みを堪能できる「いいちこ空山独酌」、全麹造り原酒との調和を極めた素朴なうまさが広がる「いいちこ民陶くろびん」がお湯割りに向いています。


一日の締めくくりにゆっくり味わう焼酎のお湯割りは、疲れた体に優しく染み込みます。お気に入りの焼酎で、ゆるりと癒しのひとときをお楽しみください。

▼あわせて読みたい
【焼酎ハイボール】作り方のコツと絶品レシピ7連発
【焼酎の水割り】おすすめの割合とおいしい作り方
【焼酎のロック】本当においしい作り方とは? 度数による味の違いも解説!
ロック?水割り? 「いいちこ」商品別おすすめの飲み方はこれ!

※記事の情報は2021年12月10日時点のものです。(2023年3月3日更新)