「お酒に合う缶詰」として選ばれ続ける「K&K 缶つま」。国分グループ本社株式会社「缶つま」開発ご担当者に、同ブランド誕生の裏側やお酒好きの心を掴むための秘策、「いいちこ下町のハイボール」と合わせて食べたい商品を教えていただきました!

お話をしてくれたのはこちら

森 寛規さん(もり ひろき)
国分グループ本社株式会社 商品開発部 開発一課

それまでの缶詰のイメージを変えた「K&K 缶つま」シリーズ

商品カット

「K&K 缶つま」といえば“おつまみ系缶詰”の先駆けといえるブランドですよね。

森さん

ありがとうございます。「K&K 缶つま」シリーズはお酒に合う缶詰として2010年に発売して以来、少しずつお客さまに受け入れていただき、おかげさまで今年14年目を迎えることができました。

なぜ「お酒」に特化した缶詰を?

森さん

弊社では1909年から缶詰の製造を行っているのですが、缶詰というと100円台の価格帯が当たり前。それに「保存性が高い」という利点はありますが、パウチなど他の新しい包材が登場したり、コンビニで食品がいつでも手に入る現代ではそれだけでは弱いのかなと。そこで今までの缶詰にはない、素材にとことんこだわった、おいしさで満足していただけるものを作ろうと考えたんです。卸売業として酒類の構成比も多い中で、お酒に特化した商品を作ることは弊社の強みを活かせるのではという思いもありました。

なるほど。それで家飲みシーンに寄り添う缶詰が生まれたわけですね。

森さん

2018年からは「肴で、酒はうまくなる。」というコンセプトを新たに掲げて、「缶つま」があることで、お酒がもっとおいしくなる、楽しくなるということを発信しています。

1缶1万円越え商品も! 「缶つま」が高いのに選ばれるワケ

お酒をおいしくするために、缶つまは具体的にどこにこだわっているんですか?

森さん

ひとつは先ほどもお話した素材の部分です。例えば「広島県産 かき燻製油漬け」や「北海道・噴火湾産ほたて燻製油漬け」などは、商品開発担当者が直接現地に行って、どんな漁場で育てられているのか確認し、生産者さんの思いを吸い上げています。
製法についても、例えば「缶つまSmoke」という商品は缶詰に詰める直前に桜のチップでじっくりスモークがけをしているんです。一般的に缶詰の製造ラインは量産型なので、一品一品手作業での工程を入れることはハードルが高いのですが、そういったところもこだわっています。

「ユッケ風」とか「ねぎ塩だれ」とか、いかにもお酒のすすみそうな味つけのものが多いのも魅力ですよね。

森さん

ありがとうございます。味作りの部分でも、実際に開発担当者が焼酎やビール、ウイスキーなどと飲み合わせ食べ比べながら、間違いなくお酒に合うように吟味しているんです。パッケージの側面におすすめのお酒を5段階評価でご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!

缶つまパッケージ側面

「缶つま」って全部で何種類くらいあるんですか?

森さん

現在は60種類以上の商品を展開しています。平均価格は500円前後ですが、「缶つま極」というシリーズには、「三重県産あわび水煮」という15000円の商品もあります。

1缶15000円⁉ 平均でも500円というのは、やはり缶詰としては贅沢な感じがします。どういう方がどんなシーンで「缶つま」を楽しんでいるんでしょうか?

森さん

特に20代~40代ぐらいの比較的若い層の方ですね。例えば週末、いつもよりもちょっといいお酒を飲みたい気分のときに、おつまみもこだわったものをと考えて「缶つま」を手に取っていただいているようです。

発売から13年、お酒好きに指名買いされ続けるための秘訣は?

森さん

やはりお酒好きの方にどうしたら振り向いてもらえるか、常に考え続けていることでしょうか。例えば、スーパーでは缶詰売り場ではなくお酒売り場に商品を並べたり、レモンサワーなどお酒の飲み方に合わせた限定商品を発売したり。価格に見合う商品になるように一品一品素材を厳選して作り込んでいるところも、お客様にご支持いただいている部分かなと思います。

担当者イチオシの「いいちこ下町のハイボール」に合わせたい「缶つま」はこれ!

試食・試飲カット

今回「いいちこ下町のハイボール」に合う「缶つま」を選んでいただいたそうですね。まずは「いいちこ下町のハイボール REGULAR BLEND」、「いいちこ下町のハイボール GOLDEN BLEND」を飲んだ感想を教えてください!

森さん

「REGULAR BLEND」は爽やかな果実感、「GOLDEN BLEND」は熟成感や薫香を感じるようなところがありますね。どちらも良い意味で焼酎っぽくないというか、焼酎の常識を覆すような味わいが楽しめる商品だなと思いました。とても新鮮でおいしかったです。

そんな「下町のハイボール」におすすめの「缶つま」として選んでいただいたのは?

森さん

1つ目の「コンビーフ ユッケ風」は「缶つま」シリーズのロングセラー商品で、常にTOP10に入るほど人気です。ごま油や豆板醤を効かせているので、そのまま食べるのはもちろん、卵の黄身や刻みねぎをのせて混ぜると本当にユッケを食べているような感覚で楽しんでいただけます。

コンビーフ ユッケ風

どちらの「下町のハイボール」にもベストマッチで、個人的には一番おすすめの商品です!

森さん

「北海道産 鶏ぼんじり 直火焼」は一羽からわずかしか取れない「ぼんじり」という希少部位を、しかも北海道産にこだわって贅沢に使用しています。一缶の中にたくさん入っているので、「下町のハイボール」を飲みながらちびちび食べるのにはうってつけです。

魚介系も2種類選んでいただいていますね。

森さん

「九州産 いか明太」は選び抜いた九州産の新鮮なイカを博多明太子で和えたもので、明太子の風味とイカの深い味わい、弾力のある食感を楽しんでいただけます。九州産の原料を使用しているというところも、大分県でつくられる「下町のハイボール」にぴったり合うと思いセレクトしました。

森さん

「缶つまSmoke 貝柱」はいたや貝という二枚貝を使い、桜のチップでじっくり香ばしく燻製した一品です。缶のフタを空けた瞬間に燻製の香りが漂ってきて、食欲をそそります。こちらも一缶にたくさん粒数が入っていますので、一粒ずつじっくり食べていただくとお酒がすすむと思います。

「缶詰のまま湯煎」がもっとおいしく味わうコツ!

「いいちこ下町のハイボール」に合わせたい「缶つま」4種

おすすめの食べ方などはありますか?

森さん

一番簡単でおすすめなのは、缶詰のまま湯煎していただくことです。特にお肉系は温めて食べていただいた方がおいしいので。その他多彩なアレンジレシピを「缶つま倶楽部」というサイトでご紹介しているので、ぜひご覧ください。

最後にメッセージをお願いします!

森さん

今回は「いいちこ下町のハイボール」におすすめの商品として「缶つま」4種を挙げさせていただきましたが、「缶つま」も「いいちこ」もかなり種類豊富です。ぜひいろんな組み合わせを楽しんでいただき、自分だけのベストマッチを探してみてください!

※記事の情報は2023年3月6日時点のものです。