“日本一のコント師”を決める「キングオブコント2024」で優勝したお笑いコンビ・ラブレターズの溜口佑太朗さん。お酒が大好きだという溜口さんは、2021年、飲み仲間でもある俳優のムロツヨシさんと一緒に「いいちこ下町のハイボール」のCMにも出演されました。大舞台での悲願達成から数か月経った今の思いや今後の夢、「いいちこ」の楽しみ方などについて伺いました。
「キングオブコント」が人生の大半を占めていた
―「キングオブコント2024」優勝直後の会見では、実感が湧かない様子で「まだ優勝してないのかも」と仰っていましたが、数か月が過ぎてどのような変化がありましたか?
優勝する前と後では仕事の内容が変わってきて、出演する番組からタクシーを使わせてもらえることが増えたので、あまり電車を使わなくなったんです。変化としてはそれが一番大きいかもしれません(笑)。あとは、テレビ局の廊下とかでいろいろな人に声をかけてもらえるようになったことも大きな変化。「おめでとう」と言ってもらうごとに、少しずつ実感が湧いてきた感じです。
―優勝後は、お祝いの席でお酒を飲む機会も多かったのでは?
いえ、実はそこまで多くはないんです。というのも、ありがたいことにたくさんのお仕事をいただけているし、8月に赤ちゃんが産まれたばかりなので、外で飲む機会はほとんどなくて。赤ちゃんが寝た後、家で奥さんと2人でテーブルを囲んでしっぽり飲むみたいな感じが多いですね。
―奥さまも、お酒が好きなのですか?
赤ちゃんが産まれる前は二人で飲みに行ったりもしていました。今はまだ飲めないので、ノンアルで付き合ってくれています。「今日はこんな仕事で、こんな人に会えたよ」と話すと、「すごいじゃん、おめでとう」と言ってくれたりして。お酒を飲みながら、以前とは少し環境が変わったという報告をできる時間がすごく幸せだと感じています。
![ラブレターズ溜口佑太朗さん](https://style.iichiko.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/attraction241227_01.webp)
Profile
溜口 佑太朗(ためぐち ゆうたろう) お笑い芸人。1985年1月19日生まれ。2009年4月、塚本直毅さんと共にお笑いコンビ・ラブレターズを結成。「キングオブコント」では2011年、2014年、2016年、2023年にファイナリスト入りし、2024年に5度目の決勝進出で17代目王者となった。個人では2017年より、歌や踊り、演出を自身が務めるエンタテインメントショー「溜口スーパーショー」を開催している。
―アマチュア時代に第1回目の大会に出場して以来、毎年挑み続けてきた「キングオブコント」は、溜口さんにとってどのような存在だったのですか?
僕らは「キングオブコント」がきっかけでコンビを組んだから、ゴールするには芸人を辞めるか、優勝するかしかなかったんです。1年のうちの一番大きな目標が「キングオブコント」で、それが人生の大半を占めていたので、このストーリーを完成させるにはどうしたらいいかをずっと考えてきました。
―秋に「キングオブコント」が終わると、すぐに翌年の「キングオブコント」のことを考えるような?
まさにそうですね。年内に1本は絶対に勝てるネタを作らなきゃいけないスケジュールなんです。年が明けたら、そのネタを叩いて(磨いて)いく時期に入るので。
![インタビュー中のラブレターズ溜口さん](https://style.iichiko.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/attraction241227_02.webp)
―なかなか結果が出なかった時期、相方の塚本さんと、翌年の出場について相談したこともあったのでしょうか?
二人とも出ることは当然だと思っていたので、相談したことはなかったです。ただ、16年もやってきて若手の子たちも台頭しているし、今年は初めて「今回も駄目だったら、1回休もうか」という話はしていました。「キングオブコント」だけで飯は食っていけないし、人生は長いので、初めて次のことを考えたというか…。二人の中では、けっこう気持ちに区切りが付いていた感じはありました。そういう話をしていたタイミングで優勝できたのは、運がよかったとも思います。これだけ頑張っても駄目なら、ここからの人生も変わらないだろうというある種のあきらめもあって。最後にやりたいことをやろうという気持ちで、これまでよりも無駄な力が抜けていたのかもしれません。
![腕を組むラブレターズ溜口さん](https://style.iichiko.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/attraction241227_03.webp)
―17年連続で挑戦する中、すごく自信があった年や、少し厳しいかなと思った年など、ネタへの自信度にばらつきはありましたか?
多少はありましたが、毎年、自分たちでは「めちゃくちゃいいネタができたぞ!」と思っていました(笑)。その自信があったからこそ、辞めることができなかったんでしょうね。毎年、いいネタなのになぜ評価してもらえないんだという悔しさがありました。
もっと芸能人に会いたいし、CMにも出たい!
―5回目の決勝進出を果たした今年、「キングオブコント」優勝という最高の形で1つのゴールを迎えられました。ラブレターズの今後の目標、挑戦したいことなどを教えてください。
今って、コント師はコントにこだわるのがカッコいいみたいなイメージも強いと思うんです。全国ツアーをやって、コントだけで飯を食っていくみたいな。僕らもそれはカッコいいと思うし憧れる気持ちもあるのですが、やっぱりテレビにめちゃくちゃ出たいし、芸能人にもっと会いたい(笑)。
それからCMにも出たいです! 僕の相方は「顔が企業NG」なんて言われていて、まだコンビでCMに出たことがないんですよ。オーディションで監督からすごく気に入ってもらえて、事務所に名指しでオファーが来たときも、最終的にNGが出たりして…(笑)。でも、「キングオブコント」を獲ったという肩書があれば、何か変わるかもしれない。二人でテレビに出たり、CMに出たり、ここまで長くかかった分、「キングオブコント優勝」という肩書きで体験できることをしゃぶりつくしたいです(笑)。
![熱を込めるラブレターズ溜口さん](https://style.iichiko.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/attraction241227_04.webp)
―2025年の2~3月には、東京、名古屋、大阪で「ラブレターズ単独ライブ2025『40』」も開催されます。「キングオブコント」で勝つために作るネタと、単独コントのために作るネタでは、考えることも違ってくるのでしょうか?
全然、違います。「キングオブコント」は「5分以内に面白いことをやってください」という大会なので、短い時間にどれだけ笑いを詰め込めるかをまず考えないといけない。でも本来、僕らはダラダラやるのがすごく好きなんです。しつこく「え?」って思わせておいて、そこから笑いに繋げるみたいな。
今までは単独ライブでも「『キングオブコント』のネタ、試せるかな?」と考えていましたが、今後はそこから解放されて、本当に好きなことをやりたい放題に詰められる。極論、スベってもいいですし(笑)。それは、すごく楽しみです。
―溜口さん個人の活動についても、今後の目標があれば教えてください。
僕、「溜口スーパーショー」というディナーショーみたいなイベントを毎年やっていて。歌って踊って、お芝居をしてって、僕がやりたいことをただやるだけのショーなんですけど(笑)。2024年は東京にある池袋PARCOの屋上で開催したんですが、それをスーパー銭湯や温泉施設の大広間でやってみたいです。
もともと、いろいろな人に気軽に見てもらえる敷居の低いイベントをやりたいと思って始めたのが「溜口スーパーショー」なんです。例えば、スーパー銭湯で面白いショーがやれたら、お客さんは楽しくなってお酒やおつまみが進み、売店も忙しくなる。そして、僕もそんな光景が見られたらうれしい。その場にいるみんなが幸せになれると思うんですよ。昭和や平成に見ていたような懐かしい光景を、また見たいと思っています。そして最終的には、東京でもっとも古い歴史を持つ劇場・明治座で開催するのが夢ですね。
![夢を語るラブレターズ溜口さん](https://style.iichiko.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/attraction241227_05.webp)
ムロツヨシさんと「いいちこ」のCMに出られてうれしかった
―さきほどCMの話が出ましたが、溜口さんは2021年に、俳優のムロツヨシさんと一緒に「いいちこ下町のハイボール」のテレビCMに出演されました。出演が決まったときの心境を教えてください。
もちろん、すごくうれしかったです。当時、ムロツヨシさんは同じ事務所の先輩だったのですが、事務所にお酒を飲める後輩が少なかったこともあって、よく声をかけてもらっていました。ムロさんとは、お店でも家でもいつも「いいちこ」を飲んでいたので、「『いいちこ』のCMの仕事が来たらいいね」なんてよく言ってたんです。それが本当に叶ったので驚いたし、やっぱりムロさんってすごいなと思いました(笑)。
―先輩後輩以上に、仲良しの飲み仲間という関係なのですね。
はい、仲良くしていただいています。それに乗っかって、CMにまで出していただいていいのかなという不安も少しありましたが、僕もずっと一緒に「いいちこ」を飲んできたし、「いいちこ」のことなら自信を持っておすすめできると思って出演させていただきました。
ムロさんとは、活動するフィールドが違うこともあって、一緒に仕事をする機会はほとんどなかったので、大好きな「いいちこ」のCMに一緒に出られて本当にうれしかったです。親孝行にもなりました。ウチの両親、ムロさんの大ファンなんですよ(笑)。
![CMに出演した「いいちこ下町のハイボール REGULAR BLEND」を飲むラブレターズ溜口さん](https://style.iichiko.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/attraction241227_06.webp)
―「キングオブコント2024」決勝の前にも、ムロさんとは飲みに行かれたそうですね。
毎回、決勝へ行くときは焼肉をご馳走になっていて。「いよいよだな」みたいな感じで、エールを送ってくださるんです。今回はおかげさまで優勝できましたし、「今度は僕にご馳走させてください」とお伝えしているので、次に飲みに行けるときが楽しみですね。
![「いいちこ下町のハイボール REGULAR BLEND」と「いいちこ25度」](https://style.iichiko.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/attraction241227_07.webp)
「いいちこ」は、寄り添ってくれる家族のような存在
―「いいちこ」は、いつ頃から飲んでいたのですか?
初めて飲んだのは、学生の頃だと思います。「下町のナポレオン」って耳に残る言葉だから憧れがあったのですが、あの頃は甘いお酒しか飲めなかったこともあって、ちょっと大人の味だと感じました。
それから時が経って、一人で飲みに行くようになった25、26歳の頃、居酒屋で「いいちこ」のボトルを見かけたときに、もう一度チャレンジしてみようと思って。それで飲んでみたらすごくおいしくて、大人の味が少し分かった気がしました。そこからお酒がますますおいしく感じるようになって、居酒屋の世界にどっぷりハマっていったので、振り返ってみると「いいちこ」が大人の世界の入口だった気がします。
![「いいちこ下町のハイボール REGULAR BLEND」を飲みながら笑顔でインタビューに応えるラブレターズ溜口さん](https://style.iichiko.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/attraction241227_08.webp)
お酒って、種類によって体に合う、合わないがあると思うのですが、「いいちこ」は僕にぴったり合うので悪酔いもしない。おいしさを実感したあの日から、ずっと「いいちこ」を飲んでいるし、いつも家には「いいちこパック25度」があります。それに味だけでなく、値段も本当にやさしいですよね(笑)。
―溜口さんの好きな「いいちこ」の飲み方を教えてください。
基本的にはソーダ割りで、レモンを絞って飲むのも好きです。僕はたくさん飲みたいし、「いいちこ」がすぐ減っちゃうのは悲しいから(笑)、焼酎2:炭酸水8くらいの少し薄めで作ることが多いですね。仕事がうまくいって気分がいいぞ!って日は、少し濃いめに3:7で作ることもありますよ。
―ありがとうございます。最後に、溜口さんにとって「いいちこ」はどんなお酒でしょうか?
クセがなくてやさしい味わいの「いいちこ」は、うれしいときにもつらいときにも寄り添ってくれて、すごく柔軟性がある。まるでクッションみたいなお酒だと思います。どんなシチュエーションにもぴったり合わせてくれるのですごくありがたいし、まるで家族のような存在ですね。
![愛飲している「いいちこパック25度」と「いいちこ25度」のボトルを持ち、ポーズを決めるラブレターズ溜口さん](https://style.iichiko.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/attraction241227_09.webp)
※記事の情報は2024年12月27日時点のものです。