本格的な味わいゆえ、僕にとってはいろいろなドリンクで割って楽しむイメージはこれまであまりなかった「いいちこ」。しかし最近は、「いいちこ」を緑茶で割った「いい茶こ」も一般的になってきたし、もしかしたら他にも割っておいしい飲み方があるのでは!? ということで、酒場ライターのパリッコが、あれこれ試してみます。

この記事を書いてくれたのは
パリッコさん
1978年、東京生まれ。酒場ライター、漫画家、イラストレーター。酒好きが高じ、2000年代より酒と酒場に関する記事の執筆を始める。雑誌でのコラムや漫画連載、WEBサイトへの寄稿も多数。著書に、『酒場っ子』(スタンド・ブックス)、『つつまし酒』(光文社)、『缶チューハイとベビーカー』(太田出版)など。「いいちこ」を愛飲する一人として、過去にはiichikoスタイルのインタビューにも出演。
「いい茶こ」がありならば
おなじみの本格麦焼酎「いいちこ」。僕も大好きなお酒ですが、大衆酒場などで使われることの多い甲類焼酎と比べると、しっかりとした味わいがありますよね。

なので、いろいろなドリンクで割るというよりは、水割りやお湯割りで楽しむことが多いかと思います。
ただ最近は、「いいちこ」を緑茶で割った「いい茶こ」という飲み方が人気で、メニューに加えるお店も増えているようです。僕も飲んだことがあり、これが思いのほか調和しておいしいんですよね。
となれば、他にも割っておいしいドリンクがあるんじゃないの?という興味も湧いてきます。そこで今回は、スーパーやコンビニで手軽に手に入るソフトドリンクをあれこれ買ってきて、「いいちこ」を割って飲んでみようと思います。
はたして、「いい茶こ」に次ぐヒットメニューは生まれるのか!?
まずは「いいちこ」自体の味を確認
というわけで、思いつくままにドリンクを買ってきてみました。ラインナップは以下の7種類。
・無糖紅茶
・コーヒー
・無調整豆乳
・ぶどうジュース
・トマトジュース
・コーラ
・黒酢ドリンク
さっそく検証に取りかかりたいのですが、まずはその前に、あらためて「いいちこ」自体の味を、ストレートでちびりと、さらに水割りにした状態でも確認してみましょう。

まずはグラスに適量の「いいちこ」を注ぎ、ほんの少量そのまま味わってみます。
すると、アルコール度数が25度あるのでガツンとくるのは当然。けれども、しっかりとした甘みと、とろりとした口あたりがあり、大麦や大麦麹由来と思われる香りが、フルーティーと表現していいくらいに華やかで、思いのほか飲みやすいですね。
さらに、水割りを常温→氷入りの順で味わってみると、いっそう飲みやすくなりつつも、口当たりのまろやかさや香りのふくよかさはきちんと感じられて、しみじみおいしいお酒だなぁと実感します。
というように、あらためて味わってみると、きちんと「いいちこ」ならではの特長があるからこそ、合うドリンクもきっとある気がしてきました。楽しみだ〜!
どんどん割ってみよう!
さてここからは、買ってきたドリンクたちで「いいちこ」を割って飲み比べるターン。ひたすらに同じ絵が続いてしまいますがご了承ください。
ちなみに先程の水割りと同じく、まずは「いいちこ」と常温のドリンクを3:7くらいの比率で割って飲んでみる。さらに氷を加えてステアし飲んでみる。と、全て同じ条件のもとで味見してみました。
順番は、僕が気になったものからで。まずは間違いがなさそうな「無糖紅茶」からいってみましょう。
①【無糖紅茶】

「いい茶こ」がありなんだから当然かもしれませんが、いや〜、うまい!
すっきりとして飲みやすく、「いいちこ」由来の甘みや深みも加わって、なんだかものすごく上等な紅茶を飲んでいる気分。ティータイム感覚で、洋菓子やクッキーなどと合わせても優雅かもしれません。
がぜんワクワクしてきましたよ、この検証!
②【コーヒー】

続いては、これまた間違いがなさそうな、コーヒー。
あ、これも紅茶と同様の傾向ですね。甘みと深みが増して、もはやこういうカクテルのよう。今回は無糖のコーヒーを選びましたが、むしろこのバランスがちょうどいいんじゃないかな。
夏の暑い日に氷をたっぷり入れて飲んだら、最高に違いありません!
③【無調整豆乳】

そもそも僕は、焼酎の豆乳割りが大好きなんです。それを踏まえたうえで、「いいちこ」の豆乳割り、素晴らしい!
甲類焼酎を豆乳で割ったお酒って、飲みやすいけど豆乳が勝っちゃうんですよね。ところがしっかりと味わいに特長のある「いいちこ」との組み合わせは、どちらの個性もきちんと感じられて、しかもそれがちょうど互角くらいのバランス。それでいて味わいはすっきりしているから、何口飲んでもしみじみおいしく感じられるのがいいですね。
これは割る意味があるし、この美味しさが知られていけば、今後流行しちゃう可能性もぜんぜんありそうです!
④【ぶどうジュース】

個人的に大好きな、果汁100%のちょっといいぶどうジュースで割ってみたところ、これはぶどうが勝ってしまった印象。味と香りが強いですからね。
当然ながら美味しく飲めるものの、前の3品に比べると割る意味は薄いかもしれません。
⑤【トマトジュース】

ひと口めはこれまたトマトが強い印象なのですが、ゆっくりと飲んでいくと、じわじわとクセになってきます。トマトと大麦という組み合わせに大地の恵みを感じるようで、お酒ではあるけれど、なんだか体が喜ぶ味わい。
⑥【コーラ】

これこそコーラ一色になってしまうと予想してたんですよ。ところが実際に飲んでみると、独特のスパイシーさと甘みが「いいちこ」の風味とマッチして、良い方向にマリアージュしている印象です。
後味にふわりと麦の風味を感じる、静かな夜にゆっくり飲みたい、大人のコークハイという感じ。
⑦【黒酢ドリンク】

ふだんあまり飲む機会がなく、興味本位で選んでみたので未知数のこちら。黒酢ドリンク自体は、当然お酢の酸っぱさはありつつ、りんご果汁を加えて飲みやすくしてあるもの。で、これで「いいちこ」を割ってみると、意外にもいい!
そもそも体に良さそうな味わいの黒酢ドリンクに、ほんのりとした麦風味が加わって、違和感がまったくないです。“健康酒”といった趣で、1日1杯、晩酌の最初に飲むと、なんだか元気も食欲も出そう。この組み合わせ、当たりかもしれません。
まとめ
というわけで、思いつくままに試してみた、「いいちこ」×割材あれこれの検証。僕の感じた大きなポイントは以下の2点でしょうか。
・「いいちこ」は、なにで割ってもたいていおいしい。
・ただし、マリアージュが生じてものすごくおいしくなる割材が、なかにはある。
個人的には、紅茶、コーヒー、豆乳あたりが定番化しそうではありますが、可能性はまだまだ無限大。世の中にはいくらでもドリンクがあるので、今後もあれこれ試してみようと思います!
※記事の情報は2026年3月17日時点のものです。
















