「バーベキューをこよなく愛する日本で唯一のBBQ芸人」として活躍中のたけだバーベキューさんが思うお酒の魅力とは? アウトドアで盛り上がるコツなどもお聞きしました。
お金がないなりに楽しめるレジャーとしてバーベキューをスタート
―バーベキューやキャンプ関連の本をたくさん出されるなど、ご活躍のたけだバーベキューさんですが、そもそも「BBQ芸人」として活動されるようになったきっかけは何だったのでしょう?
NSC(大阪吉本総合芸能学院)を出てから、大阪で漫才師をやってたんですが、やっぱり結果を出すのがむちゃくちゃ難しい世界で。芸人のかたわらアルバイトで生計を立てる、みたいな暮らしが何年か続いたんです。そんなとき、お金ないなりにも楽しめるレジャーとしてバーベキューをよくやってたんですよ。安い肉買って、流木燃やして焼いて食う、みたいな。
そしたらいつのまにかバーベキューの腕がめちゃくちゃ上がってて。チキンの丸焼きとかパエリアとかバリエーションも増えていって、口コミで「関西にバーベキューがとんでもない奴おる」みたいな評判が広まっていったんです。
―どちらかというとサバイバルな方向のバーベキューから、参加者を楽しませる方向に進化していったんですね。
そんなときに声をかけてもらってバーベキューのレシピ本を出すことになったのと同じくらいのタイミングで、当時組んでた漫才のコンビを解散することになったんです。本も出るし、デカめの看板掲げたろ、って思って「たけだバーベキュー」という名前に。そこからは入ってくる仕事はすべてバーベキューにまつわる仕事です。

Profile
1986年生まれ。兵庫県出身のお笑い芸人。2012年12月より「たけだバーベキュー」として活動開始。趣味はアウトドア全般(キャンプ・釣り・登山・ロードバイク・鹿狩りなどの狩猟)。豪快なバーベキューレシピを披露する一方、誰でも簡単におしゃれで盛り上がるバーベキューレシピも提案し、バーベキューを通してのコミュニケーションを広げる活動をしている。現在は、雑誌や本・舞台・テレビ・ネットコンテンツ・イベントなど多方面で活躍中。カナダアルバータ州BBQ大使。近著に「たけだバーベキュー式! ソロキャンごちそう肉レシピ」(宝島社)がある。YouTube「たけだバーベキューTV」でもアウトドア情報を配信中。
お酒のうまさは天井の高さに比例する?
―アウトドアでお酒を楽しむときのコツはありますか?
外で飲むって、ちょっと特別感があると思うんですよ。しょっちゅう外にいる僕でも「わっ、外で飲むお酒ってうまいな」って思いますもん。お酒のうまさが天井の高さに比例してる気すらする(笑)。
―バーベキューやキャンプはお酒のおいしさも青天井…。
そういう特別感の相乗効果も狙って、普段、家飲みではチョイスしないものを持って行ったりしますね。みんないろいろ言いながら飲むのは、それだけで楽しいですし。前にアウトドアでスパイスを煮込んで、クラフトコーラを作ったんですよ。それにお酒を入れて飲むのも楽しかったですね。

―お酒を飲むことをイベントとして楽しんでしまおう、ということですね! アウトドアでのおつまみでおすすめはありますか?
僕がよく作るのは、カルパッチョです。
―焼かないとは意外です。
焼く前にまず出すんですよ。刺身の盛り合わせを買ってきて、いちょう切りにしたレモンとかカイワレとかを散らして、味付けはオリーブオイルと塩だけで。パパっと作れて見栄えもいいんで、そういう前菜からスタートすることが多いですね。
―なるほど。焼いたりするのは時間がかかりますもんね。
設営して、火起こしして、肉焼いて…ってなったら1食目がめっちゃ先になるんですよ。パッと作れるものを1品用意しておくと結構喜ばれますね。男ばっかりで“映え”を気にしなくていいときは、スライサーで細く切ったにんじんとカラムーチョと混ぜて、マヨネーズで和えたものとか。「キャロムーチョ」って勝手に名付けてるんですけど(笑)。ピリッとしてお酒に合う前菜として重宝してます。
―著書の中で紹介されている、バーベキューが盛り上がる「なのに理論」も素晴らしい理論です!
アウトドア“なのに”カフェっぽい感じとか、ギャップを作るといいんです。バーベキューって、結構固定概念があるんですよ。肉と野菜を焼いて焼肉のたれで食べて、シメはソース焼きそば食べて、最後にマシュマロ焼く、みたいな。そこに、バーベキューなのにシメにリゾット出てきた、とか、フレッシュなミントでモヒートを作り出したぞ、みたいなちょっとしたギャップを仕込んでおくと場が盛り上がるんです。
心に残ったアウトドア飲みは?
―お酒を飲むときのアイテムで愛用されているものはありますか?
保冷缶ホルダーは缶をスポッとはめて冷たいまま飲めるんで、外で飲むときは重宝しますね。家で飲むときも外で飲むとき用のやつが一番ええなって思って、家の中でもアウトドア用を使うようになりました。
シェラカップもよく使いますね。クーラーボックスいっぱいにウイスキーと炭酸を入れて、シェラカップですぐって飲む、という海賊みたいな飲み方もしたことがあります(笑)。うまかったですよ。

―アウトドアならではの豪快さが楽しそうです。キャンプのときはどんなお酒をどんな流れで飲むんですか?
到着したらまずビールで乾杯します。できることなら僕は瓶ビールを飲みたいんです。なんでかっていうと、クーラーボックスの横についてるボトルオープナーを使いたいから(笑)。栓をポンと開けて、瓶で飲むのが雰囲気あっておいしいんですよ。前に同期のミルクボーイとキャンプに行ったときは、1人1瓶しか買ってなくて、でも瓶で飲む方がおいしく感じるから、駒場(ミルクボーイ)なんかは缶から瓶に注ぎなおして飲んでました。
―確かに雰囲気でお酒の味って変わりますもんね。食事をしながらも飲まれるんですか?
そうですね、ちびちび飲んで。その後に焚火をする時間があるんですけど、そのときはちょっとええお酒を飲んだりしますね。冬は体があったまるような飲み物を作ったり。
―印象に残っているお酒の飲み方はありますか?
海外の話になっちゃうんですけど…アルゼンチンにペリト・モレノ氷河っていうところがあるんです。そこをトレッキングしたら、途中でガイドの人がちょっと待ってろって言ってシャベルで穴を掘るんですよ。何やろ?と思ってるうちに宝箱みたいなのを掘り出して、開けたらウイスキーとグラスが入ってるんです。で、きれいな氷河を削ってオン・ザ・ロックを飲ませてくれるんです。ロマン飲んでる!ってめちゃくちゃテンションあがりました。旨味、甘味とかじゃなくてロマン味がすごい(笑)。
―それはスペシャルな体験ですね。
氷河の氷って日本でも買えるらしいので、「いいちこ」を氷河で飲むなんてええんちゃいます?
お酒はコミュニケーションを円滑にする助かる存在
―「いいちこ」にはどんな印象をお持ちですか?
親父が晩酌に梅干しを入れたお湯割りを飲んでいたから、いつも家にありましたね。だから大阪に出て、芸人やりながら深夜バイトをやってたときも、寝る前に「いいちこ25度」の水割りを飲んだりしてました。自分好みの濃さにできるからいいんですよね。

「いいちこスペシャル」は、バーベキューしたときに先輩が持ってきてくれたことがあって、こんな「いいちこ」あるんや!ってみんなで盛り上がったことがあります。こういう特別感のあるものが1個あるとテンションあがりますね。
―「いいちこ下町のハイボール」と「いいちこ下町のハイボール GOLDEN BLEND」という缶の商品もあるんですよ。試飲していただいてもよろしいですか?
「いいちこ下町のハイボール」の方はスッキリした味わいで、めちゃくちゃ飲みやすいですね。飲んだ後に鼻に抜けるほのかなかぼすの香りが爽やかで、炭酸もあいまって、どんな食事にも合いそうです。キンキンに冷やして、夏の暑い日のバーベキューの時に飲みたいですね。
「いいちこ下町のハイボール GOLDEN BLEND」は、上品な印象ですね。これは晩酌のときにおつまみと一緒に飲みたいなと思いました。
これでもって4ゼロ(プリン体・糖質・香料・甘味料ゼロ)なのは感動です! どっちもすごく飲みやすく、「いいちこ」のイメージがいい意味で変わりました! 売ってるのを見かけたら、マストバイですね。

―最後に、たけだバーベキューさんにとっての「お酒を飲むことの楽しみ」をお聞きできますか?
たけだバーベキューとして活動を始めてから、芸人だけでなく多ジャンルの方々と関わらせてもらうようになったんですが、僕にとってお酒は、初めてお会いする人と打ち解けるための助かるツールなんです。お酒が入るとフランクになって、ぐっと仲良くなることが多いので、円滑にコミュニケーションするために、飲み過ぎない程度に楽しむにはめっちゃいい存在だと思っています。
あと、ちょっとした環境や雰囲気の変化でおいしさが変わる、みたいなとこもあるのがお酒のいいところだと思います。本格的なキャンプまでいかなくても、ベランダに椅子を出して飲んでみるとかでも変わると思うので、ぜひやってみていただくと、お酒の楽しみ方や味わい方が広がると思います。
※記事の情報は2022年2月25日時点のものです。